8月3日 暑さに備えて
長かった梅雨が明けて、ついに暑~い夏本番ですね!
最近ある動物の寝室を掃除していると、外からお客さんのこんな声が聞こえてきます。
「なんだこれ!?」
「え、これラマじゃない?」
「毛がない!(笑)」
この動物、なんだかわかりますか?
そう、これは"ラマ"...ではなく"毛刈りされたアルパカ"です!
ということで、今回はアルパカの毛刈りについてご紹介したいと思います。
アルパカといえばふわふわの毛が特徴的ですよね。
こちらが毛刈り前のアルパカ。
前回の毛刈りから1年が経ち、前髪も伸びてなんだか全体的にもっさりしています。
触ってみると、指の第二関節まで埋まってしまうほど、モコモコの毛がとっても密です。
ただでさえ暑い日本の夏...
こんな毛に覆われたままではとても耐えられないので、毎年夏前に毛刈りを行っています。
体の毛は主にバリカンで刈って、顔の周りや細かいところはハサミや小さいバリカンで整えます。
こんなに大きなバリカンや
こんなに大きなハサミも使います。
まずはアルパカを横に倒します。
途中で暴れてしまうとお互いに危ないので、しっかりと押さえます。
先ほどの大きなバリカンでブーンと毛を刈っていきます。
まずは半分。
皮膚を傷つけないように気を付けながら、無心で刈ります。
足先や顔の周りは、虫除けのために少し長めに毛を残すので
ハサミでチョキチョキと切っていきます。
「今年はどんな髪型にする?」
「あれ、ちょっと切りすぎたんじゃないの(笑)」
なんて言いながら整えていったら
裏返して、同じようにもう半分。
そして、伸びた蹄や歯(アルパカって前歯が伸びるんです!)を切ったら、毛刈り終了!!
こんな感じで
これが ↓↓
こうなります。
毛を刈るとこんなに細いんですねぇ。
刈り取った毛は1頭につき約3㎏ほど!
きれいに見えますが、砂や牧草が絡んでいたりするので
丁寧に洗ってから使います。
フェルトボールを作ってストラップにしてみたり、
羊毛フェルトのようにニードルでチクチクとさして
こんな感じで、アルパカの毛でアルパカを作ってみたり...笑
アルパカの暑さ対策だけでなく、我々も毛を利用することができて一石二鳥ですね!
ということで、アルパカの毛刈りのお話でした。
今年の夏も暑くなりそうなので、
皆さんも暑さ対策をしっかりして夏を乗り越えましょう!
担当:ならさだ