7月30日 盛夏のお花
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年07月30日)
梅雨も明け、うだるような暑さになりました。ヒトも動物もだらっとしがちになりますね。
そんな中、がんばって咲いている植物があります。夏の代表といえば、ヒマワリやサルスベリを思い浮かべられると思いますが、動物園内にも咲いているお花、清涼感あります!お問い合わせもありますので、少しご紹介します。
1枚目の写真はヤブラン 学名Liriope musucari
2枚目の写真はノシラン 学名Ophiopogon jaburan
まず、葉に注目。花が無くて葉だけ見ていると区別がつきにくいです。ノシランの方が少し葉が長くて大き目かなぁ・・・といったところです。最近ではヤブランもノシランも斑入りの葉の物が多く出回っていますね。
つぎに、お花に注目。紫色のお花の方がヤブラン、白色がノシラン。
そして、和名に注目。「ラン」とついていますが、ラン科の植物ではありません。どうも、葉が長細いものを「ラン」と昔の人はつけることが多いようですね(例:クンシラン、オリヅルラン)ヤブランのヤブはご想像通り「藪」やぶの中にある感じ。ノシランのノシは?「熨斗」です。花が小さくて細長いので熨斗に見えるだとか・・・
そのつぎに学名に注目。2つの学名の属名(最初のほう)は違いますね。近い種ですが、属はちがいます。次の種小名はヤブランの方がmusucari(ムスカリ)。そうです、早春に咲くムスカリのお花をご存知の方はわかりますね。色とか形がムスカリのようなという名前です。
ノシランの種小名はjaburan(ヤブラン)。そう、ヤブランのような・・・という意味です。
どうですか?ますますややこしくなってしまいましたね。
クワズイモも咲いています。ちょっと珍しいです。1日か2日くらいしか咲いてないので探してみてください。
見つけたらぜひ匂いも・・・詳しいことはまた次のブログででも紹介します。
シコノボタンです。
明日から世界スカウトジャンボリーの方々がたくさんときわ公園にもいらっしゃいます。
動物園入園ゲート前の宇部市の花、サルビアも皆様のご来園を歓迎するようにたくさん咲いています。