7月5日 水分&栄養補給!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年07月05日)
梅雨明けはまだか~~~!!!
雨が多く、湿度が高く、くせっ毛のわたしにはどんよりな日が続きます。
まったくいやになっちゃいますね。
でも、梅雨が明ければカンカン照りの夏本番がやってきます。
暑がりのわたしはそれはそれでユウウツ...
いやいや、わがままは言ってられませんね!頑張ります!
飼育員は気合いと自己管理で頑張る夏ですが、実はサルたちにもちょっと心配な季節。
サルのなかまは基本的にあたたかい地域にくらす動物で、寒さには弱いけれど暑さには強い。はず。
しかし、それも「どちらかというと」の話。
ときわ動物園で飼育しているサルたちはすべて日本の動物園で生まれ育った個体です。
いくら本来の生息地の気温が一年中30度前後だといっても、暑いものは暑い!
そして、寒い時はこんなふうにサル団子になって暖をとるすべがありますが、
暑い時には毛皮を脱ぐ...
わけにはいかないので、日陰で休んだり、水を飲んだり、水につかったりします。
サルの水の飲み方については、以前のブログでもご紹介しました。
すべての動物の展示場と寝室には水飲み場があり、いつでも自由に水が飲めるようになっています。
しかし、強い日差しや連日の暑さで脱水症状を起こしてしまう個体もごくまれに出てきます。
やはり、脱水症状にならないようにふだんから備えてあげることが大切です。
夏は動物たちも食欲が落ち、いわゆる「夏バテ」気味になることも。
食欲が落ちる→元気が出ない→暑さも加わって体力消耗→食欲が落ちる→...
という悪循環を防がねばなりません。
食欲が落ちる夏でも水分と栄養を補給できるように...
サルが好きな味で、栄養もたっぷりあって...
と、いうことで
ハヌマンラングール、シシオザル、トクモンキーに甘酒を与えることにしました!
ビタミンB群やアミノ酸が豊富でとても栄養価が高く、人間の水分・栄養補給法としても注目されていますよね。
その効果は江戸時代から知られ、利用されていたそうです。
昔の人の知恵に感服!
甘酒には、米麹と米を原料とするものと 酒粕を原料として砂糖を加えるものの2種類があり、サルに与えているのは前者です。
もちろんアルコール0%ですよ!
はじめての甘酒、ちゃんと飲んでくれるかな?
すこし心配しましたが、すっきりと甘い味がサルたちにはぴったりはまったようです。
シシオザル、トクモンキーは写真のようにボトルから直飲み。
ボトルが苦手なハヌマンラングールには、甘酒を浸した食パンを与えています。
妊娠中、授乳中の個体もいるので、水分と栄養をしっかり摂って 母子ともに元気に夏を乗り切ってくれますように!
わたしも夏バテしないように甘酒飲もうかな!
みなさまもいかがでしょうか??
担当:かわで