6月18日 あたり一面
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年06月18日)
今日も朝からシトシトと雨が降り、梅雨らしい湿った天気が続きます。
ときわ動物園のサルたちも喜んで濡れたくはないようで、いつもより活動性も少し低め。
晴れの日とはまた違って、みんなで肩を寄せ合って座っているところなんかも
見ることができ、普段と違う雰囲気が味わえるかもしれません。
さて、表題にあった あたり一面 とは?
いつものかっぱのような髪型から、雨に濡れてとてもかっこいい髪型に変身したトクモンキーが暮らす展示場。
なにがあたり一面なのかというと...?
実は毎朝この展示場内にサルたちを出す前に、地面に大豆をばらまいているんです!
上の写真は、ばらまかれた大豆を探しては口に運ぶニゴ(右)とジャフナ(左)。
展示場内にいる時間は常に何か食べるものを探して動き回っています。
おいしそうなものでも見つけたのか大切そうになにかを両手で持つジャフナ。
なにを持っているのか気になってマナーが隣にやってきました。
少なくなった大豆でも見つけたのかも。
ニゴもちゃんと見つけたんだね。よかったよかった。
でも、よく見てみると大豆じゃないなあ...
そう、サルたち、大豆だけではなくて展示場内に生えている草を食べています。
正しく言えば 生えている ではなくて、 生やしている 草なんです。
植え替えをしたり種を撒いたり。なかなか手が込んでいます。
昨日のブログに登場した草は、飼育員が毎日採りに行っているもの。
朝には展示場に大豆を撒いて、採りに行った草を撒いて、更にトクモンキーは
いくつかの木に蜂蜜を塗って、それからサルたちが出てくるんですね。
でも、それだけ食べても足りないようで生やしている草を抜いては食べてしまいます。
ふとそこから目線を下げると
あっ!草抜いてる!!!
とても器用に網の間から腕を伸ばし、
慣れた手つきで次々に抜いていくのはリーダー格のオス、コロ。
このあと抜いた草を皆で引っ張り合いながら食べていました。
サルたちにとっては、まさにあたり一面食べ物だらけ。
こんなにおいしそうに食べられたら、もっとたくさん生えてもらわないと。
しっかりと雨が降る今のうちに、また新しい芽を出してくれますように!
担当:たなべ