3月12日 暴れん坊ショウ軍、いざ出陣!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2023年03月12日)
みなさん、こんにちは!
穴を開けてきた長靴は数知れず...。
そんな暴れん坊ショウ軍ことコツメカワウソのショウが2月3日にとくしま動物園に引っ越ししました。
車に5時間ほど揺られての移動ということで、送り出した後ショウは無事にとくしま動物園に到着したのかな?と皆で心配していたら
夕方にはとくしま動物園に無事到着し、到着1日目にして『ショウ軍様』というあだ名が付けられる程、元気な様子も知り安心しました。(一体どんなわんぱくな姿を披露したのでしょうか...。)
せっかくなので今回は私が見てきたときわ動物園でのショウの暴れっぷり・・・ではなく、ショウの印象的な姿を振り返っていこうと思います。
まず最初は大胆にボンネットモンキーたちの牧草を強奪してくるこの姿。
牧草を強奪してくるショウ
ボンネットモンキーたちに怒られながらも隙をみて強奪していました。
強奪した牧草を食べるショウ
牧草を食べること自体問題はないのですが、コツメカワウソの消化器官は草食動物のような植物を消化するのに適した消化器官ではないので、牧草を上手く消化することはできません。
なので、牧草を食べましたよ!!!というウンチが出てきます。
牧草混じりのウンチをするショウ
・・・お食事中の方はすみません。
ボンネットモンキーとショウの牧草を巡る小競り合いが見れなくなって寂しさを感じます・・・。
続いてはごはんの時間が近くなると飼育員の動きの確認は怠らないこの姿。
こちらを見据えるショウ(右)ボン(左)
暴れん坊ショウ軍だけでなく食いしん坊ショウ軍でもあったので、このように展示場の方から園路を歩いているごはん(=飼育員)の姿を確認していました。
夕方になるとピャァピャァと鳴くショウの声がアジアゾーンに響いていたのですが、その声も聞こえなくなって夕方の作業時には物足りなさを感じます・・・。
続いてはこちら。
こちら(=飼育員)の存在に気付いたショウ
担当になったばかりの頃ボンネットモンキーたちの顔を覚えるために、休園日に展示場内で観察していた時のことです。
ショウに長靴を噛まれた話を歴代担当者から聞いていたので噛まれないように、ショウの位置を確認しながらボンネットモンキーの観察を続けながら、ふとショウの方の見てみると
ショウもまたこちらを見ていました。
完全にこちら(長靴)を狙っている顔をしていますね。
ショウの視線を感じれなくなるのは寂しさを感じます・・・。
ちなみにこの後の余談になるのですが
ショウとの距離を気を付けながらボンネットモンキーたちの観察を続けていたのですが、いつの間にショウが迫ってきていました。
迫りくるショウ
この時、迫りくるショウから逃げる際に帽子を落としてしまい
長靴の身代わりとなった帽子は水入れに供えられていました。
そっと水入れの中に供えられたビチョビチョの帽子
ショウとの思い出はいくらでも書けるのですが長くなってしまったので、次で最後にしようかなと思います。
最後はこちら。
ただの長靴の写真のように見えるかもしれませんがよーく見ていただくと、なにやら歯形のようなものが・・・。
ショウの歯形がついた長靴
冒頭にも書きましたが、ショウといえば穴を開けてきた長靴は数しれず。
歴代担当者が犠牲になってきました。
こちらは最後の最後に担当者がショウに噛まれた長靴の写真です。
しっかりと残っている歯形から、コツメカワウソの噛む力が強いことが分かりますね。
今はショウに長靴を噛まれる心配もなく作業を行うことができるのですが、あの緊張感がないのは少し物足りなさを感じます・・・。
と、元気いっぱいのショウがいなくなってしまい寂しさを感じますが
今後はとくしま動物園でもコツメカワウソの魅力を伝えてくれることを期待しています!
(とくしま動物園の皆さまの長靴の無事も祈っております。)
担当:株元