1月31日 年の始めの運試し!?
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2023年01月31日)
2023年が始まった!と思ったら、あっという間に1月も終わってしまいましたね...
みなさんお正月はおせちを食べたり、初詣に行っておみくじの結果に一喜一憂したりしたんじゃないでしょうか?
今回はお正月にちなんだフサオマキザルのフィーダーのお話です。
(フィーダーというのは、日本語に訳すと「給餌器」。餌をあげる器のことです。)
野生動物は本来ならば餌を探すことに多くの時間を使いますが、動物園では探さなくても毎日同じような時間に決まった餌をもらうことができます。
安定して餌を食べることができていいじゃないかと思うかもしれませんが、これでは時間を持て余して退屈してしまいます...
ここでは、簡単には食べられないように「動物たちがちょっと工夫しないと餌を取り出せないような仕掛けをしたフィーダー」をご紹介します。
ときわ動物園に遊びに来たことがある方は、リスザルやカピバラがいる中南米ゾーンの辺りで何やら「ドン!ドン!ドン!」と、まるで工事中かのような物音を聞いたことがあるかもしれませんね。その正体がこちら...
小さな穴から餌を取り出そうと、壁や木に一生懸命たたきつけている音なんです。
ひたすらたたきつけてみる者、まるでパン生地を伸ばすときのめん棒みたいに竹筒を器用に転がす者、竹筒自体を破壊してしまおうと試みる者...と餌の取り出し方はそれぞれの個性が出ます。
そして今回は特別にお正月仕様のフィーダーを用意しました!
中身も普段のペレットではなく細長いものして、こんな感じで出てくるようにすると...
もうお分かりですね?
年の始めの運試しといえば...?そう、おみくじです!
せっかくなので、食べられる"アタリ"と食べられない"ハズレ"を用意しました。
さあ、フサオマキザルたちのおみくじチャレンジスタートです!!
まずはいつものように横向きのままたたきつけてみますが
穴の位置が違うので、なかなか出てきません...
諦めずに何度も叩きつけたり持ち上げてみたりしていると...?
食べられない"ハズレ"だとわかると、ポイッと捨てて再チャレンジ!
1本出たことで穴の位置に気が付いたようですね。
この後は要領をつかんだようで、ハズレはポイッと捨ててアタリはしっかり味わって
どんどんおみくじを引いていきます。
賢いですね!
さて、ここでハズレの棒の行方に注目してみましょう。
食べられない"ハズレ"はポイッと捨てられて終わりかと思いきや...?
ほかの子に拾われて、
まるでタバコでも吸うかのようにくわえてみます。
そしてこっちでは...
なんだか"ハズレ"も楽しそうですね!
アタリもハズレもどんどん引かれていくおみくじでは今年の運勢は占えませんでしたが、
ハズレだって楽しく遊んで大アタリにかえてしまうフサオマキザルたちの2023年は、きっと大吉ですね!
今後も彼らが退屈しないように、いろんなフィーダーを作っていこうと思います!
担当:ならさだ