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12月25日 ワオたちの冬
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12月25日 ワオたちの冬

(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2022年12月25日)

みなさんこんにちは!

今年は12月から厳しい寒さとなっていますね。クリスマスイブも寒かった...

私は寒さにめっぽう弱いので、この時期はしっかり重ね着をして、腹巻き、ネックウォーマー、あったか靴下にカイロ...と万全の寒さ対策をして仕事に臨んでいるのですが、動物たちはどんなふうに冬を乗り切っているのでしょうか?

今日はワオキツネザルの様子を見てみましょう!

 

 

まずはおなじみのこのポーズ!

20221209.jpg

寒いけれど日差しはある、そんな時に見られます。

このおなか丸出しスタイルの日光浴で全身に太陽の光を浴び、体温を上げているんです。

野生のワオキツネザルたちも、気温の低い朝などにはこうして体を温めているそうですよ。

 

 

それでも寒い!もしくは太陽が出ていない...という時、当園のワオキツネザルたちはだいたいここにいます。

20221204右チロル.jpg

実はこの丸太の裏側はヒーターになっていて、こっそりと暖をとっているのです。

 

裏側はこの通り。

20221205.jpg

 

 

冬ならではのおしくらまんじゅうワオも今が見頃です。

20221216(1)拡大.jpg

もふっとあったかそう!

   

 

ちなみに、当園のワオキツネザルたちは秋冬になるとがくんと食欲が落ちます。

一番たくさん食べる時期と比べると70~80%くらいしか食べなくなるのですが、体重はほぼ変わらず、食べる量以外特に異常はありません。

どうやら食べない分運動量を少なくしたり、代謝を下げて生活しているようなのです。

20221204左ジュンイチ(2).jpg

このまま10分以上じっとしていた♂ジュンイチ(左)と♂チャンプ(右)

 

実はこれ、野生でも同じような傾向が知られています。

ワオキツネザルが生息するマダガスカルには、雨が多い雨季と、反対に乾燥する乾季があります。主に果物や木の葉を食べるワオキツネザルにとって、乾季は食べ物が少なくなる厳しい季節。この期間にぐっと代謝を下げることで、たくさん食べられなくても乾季を乗り切ることができるのだそう。

生息地から遠く離れた日本でも生まれ持った体の仕組みを使っているなんて、とっても面白いですよね!

 

 

こんなふうにあの手この手で冬を越すワオキツネザルたちですが、どうしようもなく寒い!という時には...

雪.jpg

だれもいない雪の放飼場

 

暖房のきいた室内でぬくぬく過ごしています。

寝室内.jpg

  

寒さは苦手なワオたちですが、色々な手段で厳しい冬を乗り切っています。

冬ならではの姿にぜひ会いに来てくださいね!

20221204.jpgマフラーワオが見られるのも今だけかも?

  

担当:かわで

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