4月14日 おひさしぶりです
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2021年04月14日)
みなさんこんにちは。
新年度、学校や仕事など、新しい環境に身を置いている方も多いのではないでしょうか?
ときわ動物園には新しい園長が就任、新人飼育員も加わりました。
ますます楽しく動物たちのことをお伝えしていきますので、よろしくお願いします!
さて、すっかりおひさしぶりの飼育員ブログです。
読んでくださる方、いるかな... ちょっと心配ですが、
今日はひさしぶりの再会を果たしたワオキツネザルのお話です!
ときわ動物園では全部で14頭のワオキツネザルを飼育しており、そのうちオス7頭とメス2頭が園内の展示エリアでくらしています。
(残りの5頭はバックヤードにいて、ふだんはご覧いただけません)
日本でくらすワオキツネザルの多くは、秋から冬の間に繁殖期をむかえます。
当園でもこれまで2頭の赤ちゃんが誕生しましたが、血縁関係や飼育スペースなどの都合で今は繁殖を制限する必要があり、繁殖の可能性がある期間はオスとメスを別々の部屋に分け、また春に合流させているんです。
今年もあたたかくなり、合流の時期がやってきました。
もともと一緒にくらしていた仲間とはいえ、半年間離れていたので、急に合流させるとびっくりさせたり、ケンカになったりすることがあります。
そこで3月下旬から、お互いの姿を見て、においを嗅ぎ合い、触れ合えるようにして少しずつ「お見合い」を進めていました。
檻のような格子の部分は、寝室から外に出る通路で、この中にいるのがオスたち。
左側のネットのほうに体が見えているのがメスです。
お見合いの時は、オスとメスの間は格子状の壁で仕切られていて、行き来はできないけれど触れ合えるようになっています。
お互いに興味津々で、日を追うごとに触れあい方もおだやかになっていきました。
これなら大丈夫そう!ということで、4月13日、ついに合流!
しばらくは少し距離のあったオスとメスでしたが、午後になって太陽が出てくると、仲良しな様子も見られました。
モモ(♀・左)を毛づくろいするジュンイチ(♂・右)
モモ(♀・左)を毛づくろいするナラ(♂・右)
オスたちに代わる代わる毛づくろいしてもらうモモ。
この堂々とした姿を見るのもひさしぶり!
ワオキツネザルはメスを中心とした群れをつくる動物ですので、これからはよりワオキツネザルらしい関係性を見ることができるかもしれません。
しばらくの間は少しいざこざが起きることもあるかもしれませんが、そっと見守ってください。
担当:かわで