11月15日 へちまたわしを動物たちに!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2020年11月15日)
少し遅くなってしまいましたが、今回はいよいよへちまたわしで作ったおもちゃの活用報告です!
これまでのへちまブログは以下よりご覧ください。
それでは、動物たちの反応をそれぞれご紹介していきます!
まずはモルモット
短くカットしたへちまたわしの穴に野菜を詰めてみました。
すぐに興味を示して野菜を取り出そうと奮闘し、たわしそのものもかじってくれました!
一生伸び続ける歯を持ち、ものをかじることで歯の健康を保っているモルモットたち。
たわしは特別おいしいわけではないと思いますが、かじって食べてしまっても安全な素材であることは、とっても大切なポイントなんです。
次はミーアキャット
モルモットにあげたのと同じ形で、中には鶏ささみや果物が詰まっています。
ミーアキャットは、地面を掘ってトンネルをつくったり、獲物をとらえたりするために鋭い爪を持っています。
この爪を使ってたわしからおやつをほじくりだす行動を引き出したい!というのが狙いだったのですが...
あげてみると、ボールのようにころころころころ...
転がしながらコツをつかみ、少しずつおやつを出すことにも成功していたようで、夢中で転がし続けていました。
はじめてへちまたわしをあげた日は、なんと1時間ほどたわしで遊んでいたそうです。
期待以上の大ヒット!
そしてワオキツネザル
へちまたわしと竹筒をロープでつなげて揺れるおもちゃをつくってみました。
ワオキツネザルには、これまで穴を開けたボトルをとまり木につけたフィーダーを使っていました。
このフィーダーの場合、「ボトルを揺らす→おやつが落ちる→地面に落ちたおやつを拾う」という使い方をしていました。
これはこれでいいのですが、ワオキツネザルは木に登って果物や木の葉っぱを食べることもするので、高いところにいながら食べる仕組みもつくりたい!と考えました。
たわしや竹筒におやつを詰めておくと...
狙い通り、おもちゃにつかまりながら食べてくれました!
ぺろぺろと舌も使って、今までとはちがう食べ方を見せてくれました。
(※へちまたわしのおもちゃを与えているワオキツネザルは、お客様のご覧いただけないバックヤードで飼育する個体です)
さらにコツメカワウソ
これまでの3種はおやつを食べるためのものでしたが、コツメカワウソのおもちゃは「NOおやつ」!
しかも加工も一切なし!
へちまたわしをまるごとプールにぽーん!
ふだんから展示エリアの枝や小石などで遊んでいるカワウソたちは、なんでもおもちゃにしてしまう遊びの天才。
水に浮かぶたわしに興味津々に近づいて...くわえて泳いでいって...
寝室に持ち込んでかじる!
泳ぎが得意で遊び好きなコツメカワウソには、水に浮かぶへちまたわしがぴったり!と思っていたので、イメージ通りに遊んでくれる様子にわくわくしました!
そして最後はルリコンゴウインコ(ベニコンゴウインコにも同じものを与えました)
ご家庭で飼育されている鳥のおもちゃとしても、色々なものを組み合わせて作られたバードトイがありますよね。
動物園のインコたちはもきっと気に入ってくれるはず!
竹筒やまつぼっくりもいっしょにつなげて、隙間に大好物の落花生を詰めてみました。
見慣れないものが少し苦手な当園のインコたち、しばらくは警戒していたようですが、おいしいおやつがあるとわかると近づくようになり...
力強くて器用なくちばしと足を使って夢中で取り組んでくれるようになりました!
気に入ってくれたおかげであっという間にボロボロに。
今年は収穫量が多くなかったので限られた動物にしか使うことができませんでしたが、来年はもっとたくさんのおもちゃを準備できるようがんばります!
なお、今回ご紹介したおもちゃは、毎日動物に与えているわけではありませんので、園内でご覧いただけないこともあります。
破損したり汚れてしまったりして廃棄している場合もありますので、ご了承ください。
担当:かわで