8月5日 ちょっとおやすみ
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2019年08月04日)
猛暑がつづく夏休みですが、いかがおすごしでしょうか?
ときわ動物園の動物たちは暑さにすこし負けつつも、元気に夏を乗り切る予定!
しかし、あまりの暑さに日陰で省エネモードのことも。
自分だったらどこで休むかな~という目で動物を探してみると、まったりリラックスした姿に出会えるかもしれません。
さて、そんな暑い暑い夏休み、灼熱の外には出ず、しっかりおやすみしている動物もいます。
それがこちら、
メンフクロウのメンマ。
くりっと愛らしい瞳は相変わらずですが、
あれ?
なんだかぼさぼさ?
寝ぐせ...ではなく、現在「換羽(かんう)」中。
鳥の種類によって時期や頻度はさまざまですが、古い羽が抜けて新しい羽が生えてくることを換羽といいます。
メンフクロウは年に一度換羽があり、現在2才5か月のメンマにとってははじめての換羽。
翼の大きな風切羽(翼の後ろ側に並んだ大きな羽のこと。飛翔の時に推進力を生みだす働きをします)も、ふわふわの綿毛も抜けています。
換羽は、鳥たちにとってはなかなか大変な時期でもあります。
体の中で新しい羽をつくるのにはたくさんのエネルギーが必要。
免疫力が下がり、感染症にかかりやすくなったりします。
メンマは今年1月から私と一緒にフライトトレーニングをはじめ、換羽前にはこんなふうに園内を飛び回れるようになっていました。
(撮影:山口むしの会 菅先生)
園内でメンマを見かけたお客様も多いのではないでしょうか?
はじめはお客様の姿が見えるとうまく飛べなくなってしまったり緊張している様子もありましたが、どんどん飛べる距離も伸び、お披露目までもうすこし!とわくわくしていました。
そんな矢先に換羽がはじまったので、終わるまではフライトトレーニングも園内のおさんぽも、ちょっとおやすみ。
新しい羽でみなさんにお会いできるのをたのしみにしています!
厳しい暑さが続きますが、みなさんもしっかりおやすみをとりつつ夏を満喫してくださいね~
ちなみに、こちらがメンマの古い羽。
日々どんどん抜けています。
獲物に気付かれないよう音を立てずに飛ぶフクロウの羽は、他の鳥と比べてもふわふわでうっとりする触り心地。
みなさんにも触っていただけるように準備していますので、そちらもおたのしみに!
担当:かわで