4月20日 体重測定(してたけど!)はじめました!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2019年04月20日)
新年度がはじまって半月がすぎ、平成のおわりも迫る今日この頃。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
私は4年間飼育を担当したアジアのサルたちと別れ、4月から2種のキツネザルたちの担当になりました。
サルからサルへ、と言うとなんだかあまり変わりないように思われるかもしれませんが、ぜーんぜんちがいます。
毎日おどろきと発見の連続で、心配していた旧世界ザルロスになるヒマもありません。
どんなところがちがっているのかは、追々おはなしするとして...
今日は、キツネザルたちとはじめた体重測定トレーニングのご紹介です。
健康状態を知るいろいろなヒントのうちのひとつが体重のデータ。
同じ種類の動物でも、体の大きさや骨格、運動量などによって「適正な体重」はちがいます。
1頭1頭の"ふつう"を日常的に知っておくことで、毎日のエサの量の調整ができたり、異常があった時にすばやい対処ができたりします。
そして、じつはキツネザルの体重測定は、これまでもおこなっていて、しっかり記録をしています。
好奇心旺盛であまり物怖じしないキツネザルたちは、エサを見せて「おいで~」と誘うと体重計に乗ってくれるんです。
きちんと体重をはかってきたおかげで、エサの量を考えたり、薬をどのくらい与えれば効果があるのか考えたり、当たり前だけど大切なことができています。
しかし、4月からはじめた体重測定は、ブログでも何度か話題にしているハズバンダリートレーニングによるもの。
体重を測るだけならこれまでの方法でも問題はありませんでしたが、体重測定以外にも計画しているトレーニングがあり(それはまた次の機会に!)、その前段階として、キツネザルたちが自分から体重計に乗ってもらうトレーニングをすることにしました。
これまで体重を測っていたおかけで、「何かの上に乗る」ということにすごくよく慣れていて、トレーニングをはじめるとあっという間にマスターしてくれるキツネザルたち。
すごいなきみたち!前担当者にただただ感謝です!
4月19日時点で体重を測れるようになったのは、ワオキツネザル3頭(全部で15頭)とエリマキキツネザル2頭(全部で6頭)。
ワオキツネザルのキン(♂) 現在は非公開のバックヤードでくらしています。
エリマキキツネザルのマッキー(♂)
トレーニングはお客様が少ない時間帯におこなっていますが、見かけた際はそっと見守っていただけるとうれしいです。
まだまだはじまったばかりのトレーニング、気長に応援してください!
担当:かわで