1月22日 せかい!動物かんきょう会議に参加しました
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2019年01月22日)
先日、宇部市立吉部小学校で開催された、せかい!動物かんきょう会議に参加しました。
動物かんきょう会議とは「動物になって地球をもっと見てみよう」をコンセプトに、児童たちが野生動物になって、地球の様々な環境問題について話し合い、多様性を認めながら未来の地球について考えるプログラムです。このプログラムは、2014年に環境省のESD(持続可能な開発のための教育)環境教育プログラムに採択され、内閣府の「SDGs未来都市」に昨年宇部市が選定されました。
「なにやら難しそう・・・」と思ったそこのあなた!ええ!何を隠そう私も最初、「難しそう・・・」と思いました(笑)でも、実際に参加してみると、とても楽しく学べるプログラムだったので、紹介したいと思います。
初日は、会議に出席する動物(キャラクター)づくり。子ども達それぞれ自分の好きな動物を選び、そこから出身地や性別、職業や生い立ちなどを設定します。もちろん、インストラクター(大人)もキャラクターをつくっています。私は、イグアナの「イグー」。キャラクターになるように2本足で歩くようにし、服も描きます。
最初は「うーん」「うーん」と悩んでいた子ども達も、決まればスラスラと描きはじめました。イルカやキリン、ウサギなど思い思いのキャラクターをつくってくれました。
この子は、画用紙2枚をつかってダイナミックに描いてくれました。
さらに、「最近こまっていること」「人間にいいたいこと」も書いてもらい、動物になりきって自己紹介をしました。
翌日、最初にマレーシアの留学生の皆さんが動物になり自己紹介してくれました。そこでは、「パーム油」を取るために森林が伐採され住処が減少していたり、ゾウの牙でビリヤードの球をつくるために密猟が行われていたり、現地の話を直接聞くことができ、子ども達も熱心に耳を傾けていました。
そしていよいよ、会議が始まりした。動物たちになりきって、動物の立場から現在おこっている、地球環境問題についてグループごとに真剣に話し合います。
イルカのイールは「友達のイルカが船のスクリーンに、まきこまれそうになった」
トラのニャーは「人間が皮や牙を取るからやめてほしい」
シャチのシャチールは「海の埋め立てで、海が狭くなっている。ゴミを減らしてほしい」などの意見が出ました。
動物になりきることによって、動物の立場から物事を考えることができ、たくさんの意見が出てきました。最後に動物たちからの提言を受けて、人間である私たちが今後とる行動を話し合いました。そうすると、子ども達から「リサイクルでごみを減らす」「排気ガスがでるので、できるだけ車に乗らないようにする」などの意見が自然に出てきました。
環境問題はどこか遠い国でおきているように感じてしまい、あまり実感がわかないものですが会議に参加することで、より親身になって考えることができたと感じました。また初日は緊張していて発言の少なかった生徒さんが2日目には、一生懸命みんなの前で発表してくれて頼もしくも感じました。インストラクターとして参加した私自身も、とても勉強になることが多かったです。
この続きは、2月6日。2日間の会議で出た環境問題について、各自新聞を作ることになりました。3月にはときわ動物園にも来てくれて、続きをやります。環境会議を通して、子ども達がより深く環境問題やこれから先、動物と人間が共存するために何ができるか考え、そして日々の生活の中で実践にうつしていけるようになれば嬉しいなぁと思っています。今から、この先の展開が楽しみです!!
教育普及担当:森