5月8日 国際マカク週間
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2017年05月08日)
みなさーん!
ゴールデンウィークは終わりましたよー!
しゃきっとお仕事や学校、頑張りましょう!
たくさんのお客様でにぎわったゴールデンウィーク、ときわ動物園では「国際マカク週間」にちなんだイベントを開催しました。
特別ガイドに
クイズラリーに
企画展!
特製缶バッチも配りました!
みなさんにご参加いただけて、スタッフも楽しいゴールデンウィークでした!
さてさて。
ここでひとつ。
「国際マカク週間」って...
いや、そもそも
「マカク」ってなんだか知っていますか?
正解は「オナガザル科 マカク属に分類されるサル」のこと。
なのですが、そう言われてもいまいちよくわかりませんよね~?
でも、「マカク」は知らなくても「ニホンザル」は知っていますよね?
私たち日本人にもっとも身近なサル・ニホンザルもマカクです。
シシオザルも
トクモンキーも
ボンネットモンキーも
クロザルも
みーんなマカク!
色もさまざまで多様な見た目のマカクたちですが、ちゃんと共通点もあります。
それは、一時的にたべものを貯めておくための「頬袋」と、おしりの皮膚がかたくなった「しりだこ」をもっていること。
そして、
「ニホンザルのなかま」と思うとイメージしにくいかもしれませんが、世界に生息する約20種のマカクのなかには、絶滅のおそれの高い種も多いのです。
数が減ってしまった原因は種によりさまざまですが、森林伐採などの環境問題だけでなく、
ペットとして売るため、ショーなどで見せ物にするため、また食べるための密猟など私たち人間のせいで絶滅の危機に追い込まれている場合も多くあります。
マカクに限らずさまざまな野生動物で同じような問題があります。
じつは日本でも、マカクに限らず野生動物がペットとして流通しています。
野生動物ビジネスは、需要がある限りなくなりません。
「かわいいな、飼ってみたいな」と思っても、かれらが野生動物であることを思い出して踏みとどまって
かれらがどうやってここに連れてこられてしまったのか、考えてみてください。
また、人の手で飼育・繁殖させた個体であっても、一般家庭で野生動物を適正に飼育することはほぼ不可能です。
かれらがどういう動物で、本来どういう生き方をするべきなのか、考えてみてください。
ちょっぴりシリアスな話になりましたが、
身近だけど、あんまり知らなくて、でも守っていきたいマカクたちのこと、かれらの保全のための活動をすこしでも知っていただくために「国際マカク週間」のイベントを行いました。
シロテテナガザルやカピバラなど...人気者たちと比べられると地味(ごめんね!)と言われてしまうマカクたちですが、イベントを通してかれらの魅力をすこしでもお伝えできていたらうれしいです!
国際マカク週間は終わりましたが、ときわ動物園のマカクたちに会いに来てくださいね~!
担当:かわで