4月18日 コツメカワウソ赤ちゃん成長記録⑦~泳ぐ練習~
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2017年04月18日)
昨年の10月28日に生まれた
コツメカワウソの赤ちゃんですが、
すくすくと成長し、
今ではぱっと見では
親と見間違うほど大きくなりました。
生まれた当初は、毛が白く
目もあいておらず
本当に弱弱しかったのですが、
あっという間に大きくなりました。
ここまで、いろいろと試練があり、
「成長記録」としてブログで
紹介してきましたが、
まだ、まだ試練があったのです。
今回は、そのことをお話します。
コツメカワウソは、野生では
川の生き物、川魚、カニ、エビなどを
捕まえて食べます。
そのためとっても泳ぎが得意な動物です。
しかし、赤ちゃんの頃から
泳げるわけではなく、
水に慣れ、さらに泳ぐ練習が
必要になります。
外のプールには泳げるようになってから
出すことにしました。
が、しかし、生まれたばかりの時の
毛は水をはじくことができないため、
濡れてしまうと、体温がさがり
そのまま死んでしまうこともあります。
ですので、水をはじく毛に生え変わる
生後2か月になる頃に、
最初は大きなタライを用意し、
慣らすことにしました。
最初は水を半分ほどにし、
慎重に・・・慎重に・・・。
そして徐々に水の量を増やしていきました
しかし、問題が・・・。
子どもは、両親から泳ぎ方を
学ぶのですが。。。。
ほかの園館のコツメカワウソの親は、
赤ちゃんの
首元をくわえて、ちょっと強引に
水の中に入れたりするのですが、
お母さんのリンも
お父さんのボンも
そんな行動をとることは
あまりありませんでした。
むしろ最初は、赤ちゃんが
水の中に入ろうとすると、
外に出してしまう。。。
「いやいや、ちょっと過保護すぎるだろ」
とツッコミを入れたくなる場面が
続きました。
少し慣れてきて、ちょっと子どもを
くわえて水に入れても
子どもが嫌がると、すぐに中止。
これで、泳げるようになるのか・・・
と心配して見守っていましたが、
親が入る様子を見て、
見よう見まねで
徐々に慣れていきました。
そして、
次のステップへ。
大きなコンテナを用意し、
その中に入るようになったら、
最終段階、
深い水いれを設置しました。
このように少しずつ、少しずつ
ステップアップし
溺れたり、体温が低下して活力が
落ちないか、気をつけながら、
泳ぎの練習を少しずつ、
進めていきました。
そして、最終的には
一番深い容器に水を、満杯にいれて
脚がつかないとろこでも
活発に泳ぐことができるように
なりました。
これで、一安心・・・
いや、しかしまだ試練が続きます。
それは、次回のブログで。
担当:森