3月8日 コツメカワウソの赤ちゃん成長記録⑤~食べない~
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2017年03月08日)
昨年の10月にうまれた
コツメカワウソの赤ちゃんは
4頭共すくすくと成長中です。
(いや、もはや赤ちゃんという
大きさではないな・・・笑)
でも、実は全てが順調だった
わけではありません。
今回は、ちょっと苦労したお話を
したいと思います。
前々回の回で紹介もしましたが、
昨年の12月末からエサを食べ始め、
よかった、よかった!と
思っていたのですが・・・。
食べ始めてから数日後、
1頭全く食べなくなって
しまった赤ちゃんが・・・。
誰かというと・・・
キワ!!
ちなみに、この時は名前がついてなく、
鼻の上に白いラインが入っていたので、
あだ名として「鼻上白」と
コツメカワウソを一緒に担当している、
先輩飼育員と呼んでました。
当時の状況を忠実に再現する為、笑
このブログ上ではキワではなく、
「鼻上白」と呼ばせてもらいますね。
この「鼻上白」は、12月26日に実施した
体重測定の際も349gと他の3頭と違って
100g程小さい個体でした。
その時は、まぁ4頭のいれば小さい個体も
出てくるだろう、そのうち
かわらなくなるだろうと
思っていたのですが・・・。
食べない!エサを食べない!
他の3頭は、ガツガツ、
ササミやアジを
食べるのに、
「鼻上白」は食べない!
ほら、お父さんのボンが
「ぶーぶー」鳴きながら、
エサを運び、「鼻上白」の前で
食べているよ・・・。
が、しかし食べない。
食べるかわりに、
他の赤ちゃんや親の周りを
うろうろし、「ピーピー」
鳴き続けていました。
他の3頭は、固形のエサを
食べ始めたとたん、
凄いスピードで大きくなり始めたのに、
「鼻上白」はいつまでたっても小さい。
でも、小さいながら凄く元気でよく
走りまわっていたのと、
コツメカワウソは、生後3か月までは
まだおっぱいを飲むため、
自ら食べ始めるまで、
様子を見ることにしました。
(その間、犬や猫用の赤ちゃん用
離乳食やネコ用ミルクの粉をエサに
かけてみたりと、色々試しましたが
全くだめでした・・・)
しかし1月5日、「鼻上白」が
震えている様子が観察されました。
(すぐに乾いた麻袋を入れたところ、
中にもぐって暖をとることができました)
この頃には、他の3頭の元気いっぱいの
動きに遅れをとるようになり、
少し痩せてきていました。
このままでは、「鼻上白」は
育たないかもしれない・・・
取り上げて人工哺育にするか・・・
いや、途中からの人工哺育は
非常に難しい・・・。
迷ったあげく
獣医師である園長と先輩飼育員と相談し、
エサの時のみ他の個体と隔離し、
強制的にエサを口にいれ、
自力採食を促すことにしました。
「鼻上白」は、
自分でエサを食べることができるのか!?
続きが気になるところですが、
少し長くなったので、
今回はここまで。
つづきます。
担当:森