1月19日 違う種が同居してます
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2017年01月19日)
ここ数日、かなり冷え込んでいたのですが、今日は寒さが少し和らいだ感じです。
さて、今日は動物を見ることができる公開部分の話ではなく、
バックヤードと呼ばれる非公開部分のお話。
話の主役はテナガザルのモンジロウとジョイナー
両方ともテナガザルなのですが、少し顔立ちが違うのがお分かりいただけるでしょうか?
手前のモンジロウはシロテテナガザル、
奥のジョイナーはボルネオシロヒゲテナガザルです。
実はテナガザルでも種が違うのです。
ときわ動物園の展示では"同居展示"といって、
公開部分では下の写真の様に異なる種を展示しているのですが、
このモンジロウとジョイナーの同居は展示と違う意味合いがあります。
ペアの死亡や新規個体の導入が困難なため
止むを得ず単独飼育になってしまう動物がいるのですが、
単独で飼養することによるストレスの低減や
限られた飼養スペースの利用という観点から
異種の同居飼育という方法があります。
モンジロウとジョイナーはそんな飼育方法の1例でもあります。
もちろん、交雑してはいけないので、
同居する異種間でコドモを作らないことや
同居によって闘争やストレスが増えないようにしなければなりません。
幸い、モンジロウとジョイナーは高齢個体でコドモの心配はなく、
仲良しとまでは言わないですが、良い距離感(微妙な距離感?)で生活しています。
モンジロウのブラキエーションはまだまだ健在、
ジョイナーの歌声も遠くまで響いています。
高齢とはいえ、まだまだ元気な2頭のテナガザル、
異種コンビですが、2頭でこれからも元気な姿を見せてくれると思います。
担当:木村