9月4日 幻のサル
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年09月04日)
皆さん、事件です。
ときわ動物園には今、
飼育員ですら多くの人が見たことのない
幻のサルがいるんです...!
これはスクープだ...!ビッグフットか?!
いいえ、その正体は
エリマキキツネザルの赤ちゃんです。
前回のブログで、エリマキキツネザルに赤ちゃんが生まれたこと、
そしてサルの中では珍しく巣で子育てすることをお伝えしました。
巣箱からなかなか出てこないので長い目で見てください、とも。
しかし、1か月が経った今も、
赤ちゃん、なかなか放飼場にいることが少ない!
だから、担当している飼育員以外には見えない!!
そんな飼育員ですらあまり見たことのないサルになってしまいました...。
なので、エリマキキツネザルの赤ちゃんの成長、
このブログでしっかり見てもらおうと思います!
まず、産まれたのは7月18日。
キツネザルは妊娠しているかがわかりづらく、
お母さんのアマントのお腹が少しはっている気はしていたのですが、
お腹に赤ちゃんがいる核心は持てず...。
でも、2日くらい前からアマントの食欲が落ちていて
それまで使わなかった巣箱で寝るようになりました。
もしかして...?と思っていたら!
18日の朝、いつもなら走って展示場に出てくるアマントが出てこない。
覗きに行ってみると巣箱の中にはアマントの隣に小さな赤ちゃんが!!
エリマキキツネザルは2~3仔産むことが多いようなので
その後も出産があるかもと思っていたのですが、結局、この子1頭だけでした。
アマントは初産だからだろうとベテラン飼育員。
なので、子育てもうまくできるか心配でしたが、しっかり育ててくれています!
赤ちゃんは、最初ちっとも巣箱から出てこなかったのですが、
段々と出てくるようになって
寝室内は元気に動き回るようになって
お乳以外のエサも食べるようになって
シュートと呼ばれる展示場への通路まで出てくるようになって
寝室の近くの展示場までは出るようになって
今日はお母さんが、さあ練習よ!と言わんばかりに
子どもをくわえて、展示場の一番高い木の上まで連れていって
30分ほどそこで遊ばせていました!!
手のひらサイズだった子どもも、1か月でかなり大きく成長しました!
エリマキキツネザルの名前の由来である
顔の周りのエリマキもすっかり立派になりました...。
しみじみ...。
まだまだ展示場にいる時間も少なく、
出ていても見えづらい場所にいることも多いのですが、
見られた方はかなりのラッキー!!
当園の飼育員たちより先にご覧いただけているかもしれませんよ(笑)
是非、探しに来てみてくださいね!
ちなみに同じく前回のブログで紹介した
ミーアキャットの赤ちゃんは
すっかり4頭とも外にいることが多くなりました!!
今がかわいい盛りなので、是非こちらにも会いに来てくださいね!
ね、待った甲斐のあるかわいい赤ちゃんでしょ?
担当:田村