HOME > ときわ動物園 > 飼育員ブログ > ５月１１日　トロピカルフルーツをあげよう！番外編

Facebook上でこっそりはじめ、GWには公式イベントになった「シシオザルにトロピカルフルーツをあげよう！」。

シシオザルはときわ動物園のサルたちの中でも果実食性が強く、フルーツ大好き！

ですが、他のサルたちも もちろんフルーツは大好物です。

また、動物園では管理の都合で毎日同じエサを与えていますが、野生ではもっっっっっとたくさんの種類のものを食べているはず。

動物園のサルたちにも、もっともっといろんなものを食べさせてあげたい！

 

というわけで、またまたこっそりひっそり番外編、やっちゃいました！

 

まずは近所のスーパーで見つけて即買いしたココナッツ。

かたい殻をするどい犬歯で食い破るシシオザル！溢れ出るココナッツジュース！きゃー♡♡

そんな光景を思い浮かべてにやにやしていたのですが、残念ながらシシオザルは興味を示さず...

 

かわりにトクモンキーのオスたちに！

すると

しっかり穴を開けてジュースもすべて飲み干してくれました！

ついでにまわりもがじがじ。

最後はおもちゃにしてくれたようです。

 

お次は「タマリンド」！

GWのイベントでも登場し、シシオザルにも好評でした。

こんなふうにサヤに入ったマメ科の植物なのですが、原産はアフリカ。

さらにときわ動物園のサルたちも野生では食べているという資料も発見し、担当者に協力してもらいました。

 

まずはサバンナに生息するパタスモンキー。

一番若手のマリ(♀)にプレゼントすると...

ぱくっ

かりっ

うまーーー！！！

と言っていたかはわかりませんが、完食してご満悦でした。

 

そしてマダガスカル島のエリマキキツネザル。

原猿類の彼ら、ほかのサルよりも指が発達していませんが、器用にぱくり。

実はときわ動物園のエリマキキツネザルたち、好き嫌いがすごく激しいんです。

昨日は好んで食べていたものを今日はまったく食べない、なんてこともよくあり、飼育員泣かせ。

だからはじめて見るものを怪しまずに食べるのはちょっと異例な事態です。

 

おいしいものを見分ける能力が備わっているのか、

野生の本能が呼び覚まされたのか...！

 

皮や殻をむいてあげたり小さく切ったりする「食べやすさ」も大切ですが

「食べる過程を楽しむ、考える」ということもとっても大切です。

これからも動物たちの野生スイッチをばしばし押していきたいと思います！

動物たちが見せてくれるワイルドないい表情、みなさまにもお伝えしていきますね～！

担当：かわで