3月25日 嬉しい声
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年03月25日)
どうも。
前回のブログに引き続き、
飼育員ブログを私物化しようとしている飼育員です。
今日も個人的にとても嬉しかったことがあったので
書きたいと思います。
今回は、動物ではなくご来園いただいたお客様の話です。
ときわ動物園もグランドオープンしてから
はや1週間が経とうとしています。
その間に色んな嬉しいお声もいただきました。
「とっても良くなったね」とか
「自然の中で動物達もイキイキしているね」とか
時には「ここはもっとこうした方がいい!」
といった叱咤激励まで。
全てのお声を有難く受け止めています。
あとは「マリコはどれですか?」と聞かれたりして
このブログを見てくださってるのかな~なんて思って嬉しいです。
↑これがパタスモンキーの子ども、♀のマリコです!!
また私事ですが、グランドオープンまでバックヤード担当でしたので、
自分の担当動物をお客様に見てもらうことはまずありませんでした。
なので、自分が担当している動物達が
「かわいい~~~!!!」
と言われているのを見ると、なんだかうれしくなってしまいます。
勿論、担当してない動物でも嬉しいですけどね!
↑かわいい代表、ミーアキャット、♀ナギエ
その中で特に嬉しかったのが、
「ずっと前から1頭でいたフサオマキザルはどうなりましたか?」
というご質問です。
♀マキのことです。
↑こちらがマキ
とある奥様からお尋ね頂いたのですが、
ご夫婦でフサオマキザルの頭数が増える前、
マキが1頭だけでいた時から
応援して下さっているのだそうです!
「仲間が増えたけど、
いじめられているみたいで心配していたんです」
とも言われておられました。
本当によく見ておられる、と感心しました。
お尋ねされた個体がマキという名前であること、
25年近く1頭で暮らして来た為、
突然増えた仲間にちょっと馴染めずにいたこと、
今では群れにも大分馴染んで、
子ども達の面倒もよく見てくれることなどをお話すると
「良かった」ととても嬉しそうにしておられました。
そうやって私が飼育員としてときわ動物園で働く前から
とある個体をずっと見続けて来られた方がいて、
今も見守っていらっしゃると思うと本当にとても嬉しく、
もっと頑張らないと!と、気の引き締まる思いがしました。
それともうひとつ。
パタスモンキーの展示場の前で、
小さなお子様にお母様がお話されているのを聞きました。
「○○ちゃん、このおさるさんは、絶滅の可能性が高いんだって。
みんなで大事にしてあげないと、いなくなっちゃうかもしれないんだって。
守ってあげないといけないね。」
すごく嬉しかったです。
かわいいね、だけで終わらず、
しっかりと「おさるさんを守ってあげようね」と言ってくれたのが
本当に嬉しくて、身につまされる思いでした。
私も飼育員として、
もっとそういうことを伝えていけるように
ならないといけないな、と教えられた日でした。
↑こちらも野生での絶滅が心配されるエリマキキツネザル、♂リッキー
飼育員は動物だけでなく、
お客様にも色んなことを教えて頂いているなぁ、
としみじみ感じます。
動物からもお客様からも色々なものを頂けて、
飼育員とは、なんと素敵な仕事でしょう!!
こちらからも皆様に還元できるよう、
精一杯頑張りたいと思います!!
↑元気いっぱい、ブラッザグエノンの子ども、♀ノンコ
そして、
今日は本当にいい話だけで終わりです(笑)
日記みたいですいません(笑)
担当:田村