2月20日 「いつも怒っているサル」、卒業!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年02月20日)
最近は新しいゾーンの動物たちが盛り上がっていますが、
アジアの森林ゾーンも負けてはいませんよ!
今日は、ハヌマンラングールの話題です!
すらっとした美しい姿と、もっしゃもっしゃと木の葉を食べる愛らしさがたまらないハヌマンラングール、わたしは大好きなサルのひとつなのですが...
実はイメージがあまりよろしくない...
というのも、ちょっと荒っぽい行動が目立つのです。
リニューアルする以前から、金網をばしばし叩いては歯を思いっきりむき出しにする怒ったような様子が印象的でした...
うう、確かにこわい...
お客様からも、
「いつも怒ってたサル?」
と言われてしまうことも。
そんなふうに覚えられてしまって、ごめんね!みんな!
でも、飼育担当のわたしも、おとなたちに手渡しで落ち着いてエサをあげられるようになるには時間がかかったんです。
部屋のそうじをして、ごはんの準備もしてるのに...
反抗期のこどもってこんなかんじかしら...
大好きなのに...切ない.........
しかし、リニューアルを機に 以前よりもずっと広い新居におひっこしして、
木の葉をたくさん食べられるようになって...
少しずつ様子が変わってきました。
最近はハズバンダリートレーニング(健康管理のためのケアや治療に動物たちがすすんで協力してくれるようにする、ほめて伸ばすトレーニング)にも挑戦。
まずはターゲットトレーニング!
棒の先の赤いところをタッチするとごほうびがもらえるようになっています。
体をぐっと伸ばす姿勢をとってもらうことで、
ふだんはなかなか近くで見られない体のこまかいところをじっくり観察するのに役立っています。
リンダはとても反応が良く、トレーニングを楽しんでくれているのがわかります!
そしてわたしも楽しいです!
次に、体重測定。
臆病なところがあるので少し心配していましたが、
リンダもソフィーも、はじめて3回目で体重計に乗れるようになりました!
おだやかになってきたおかげで、健康管理もできるように。
いいことづくめだぜ!
表情もぐっとおだやかになったハヌマンラングールの美しさに、うっとり見とれちゃってください♡
でも、
動物たちの怒ったような行動のほとんどは、びっくりしたり、怖いなと感じた時の どきどきの裏返し。
人間の言葉を話せない動物たちの精一杯の意思表示です。
ハヌマンラングールに限らず、動物たちの近くでは、大きな音を出したり物を投げたり、動物をびっくりさせることはご遠慮くださいね!
担当:かわで