1月17日 飼育動物七不思議~その①、その②~
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年01月17日)
毎日、動物たちを見ていると
時々不思議なことがおこります。
そんな飼育動物とその周辺にまつわる
不思議を紹介するコーナー(?)です!
七不思議と銘打ちましたが、七つ集まるかは謎です(笑)
今日はその①!
さらにその②!?
~七不思議その①~
『怪奇現象!ペルドンの歯』
あれは昨年の4月のことでした...。
その頃、フサオマキザルは♂のゴクウが体調を崩し、
群れから離れていたこともあって
ちょっと群れが荒れていました。
頻繁にあっちこっちでそれぞれ
追ったり追われたりしていたのです。
その中でもこちらの♀ペルドン↓
いつもどちらかで参加しているような感じでした。
そんなある日、
寝室の清掃をしていると
放飼場から一際大きな鳴き声が!!
びっくりして外へ出てみると、
ペルドンが♀のコッコを追い回しています!
すぐに騒ぎは収まりましたが、
止まり木に小さいながらも血痕が...!
コッコを確認するものの怪我をしている様子はありません。
↑こちらがコッコ
じゃあ誰のものだろう...。
よく見てみますが、特別他の個体にも怪我はなさそ...
ん?
ペルドンの口の下に何か白い小さいものがついている...。
...はっ!?
歯だ...!歯が、折れている...!!
よく確認してみると、
ペルドンの左下の犬歯が根元から折れて
口の外にぶら下がっているではありませんか!
すぐに獣医さんに相談。
とりあえず経過観察で、
腫れたりしてきたら残った根っこを
抜かないといけないかも、との事でした。
結局、ぶら下がっていた歯もとれて、
痛がる様子もなかったので大丈夫そうだったのですが。
ただ、ペルドン残念、
まだ3歳になったばかりと若いのに
歯抜けになってしまった...。
切ない...。
担当者は悲しい気持ちでいっぱいでした。
それからしばらくが経ちました。
その日も何気なくフサオマキザルの
個体観察をしていました。
好奇心旺盛なペルドン、
人が檻の前にいると近寄ってきます。
かわいい...。
でも歯抜けなんだよな...。
と、思って見ていたら!!
なんと!!!
ペルドンの折れたはずの犬歯が生えている!!!!!!
いやいやいや、そんなはずは...。
まだ若いとはいえ、もう大きさも皆と変わらないし、
きっと歯の生え変わりは終わっているはず。
折れたのは永久歯のはず。
また獣医さんに相談。
私「生えてますよね?!歯ですよね?!」
獣医さん「生えてますねぇ...。歯ですねぇ...」
獣医さんも首を傾げます。
結局、なぜ歯が生えたのかは分かりません。
不思議です。
今でも歯が折れたことはなかったかのように
しっかり餌も噛んでいます。
不思議だ...。
よってこれを七不思議のひとつと
勝手に認定します!
ちなみに、あまりの驚きに、
その時一緒にフサオマキザルを担当していた
先輩飼育員にも勢いよく報告!!
私「先輩!びっくりです!!
ペルドンの歯が生えました!!」
先輩「またまた~!生えるわけな...
あっ!!ホントだ!!!えっ?!」
私「ねっ?ねっ?!すごくないですかっ!?」
先輩「すごい!なんで?!
ヤバい、
こいつ人間じゃねぇな...!!!」
......
私「サルです」
~七不思議その②~
『先輩飼育員、実はかなりの天然?』
担当:田村