12月29日 トクモンキー2015総集編
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年12月29日)
今年も残すところあと3日となりました!
12月に入ってからのわたしのブログでは、ハヌマンラングール、シシオザル、と担当動物の今年の様子を振り返ってきましたが、それも残すところあと1種!
ラストの今日はトクモンキーです。
まず、増えたり減ったりした仲間たち。
リニューアルオープン前の2月には、那須ワールドモンキーパーク(栃木県)から2頭のメス、エルとラビニアがやってきました。
(エルはゴールとの動物交換、ラビニアは「ブリーディングローン(繁殖を目的として動物を無償で貸し借りすること)」でやってきました)
もともといるコロ、ニゴとの繁殖を目指しており、実は今、2頭ともおそらく妊娠しています。
トクモンキーは国内での飼育頭数が少なく、ときわ動物園、那須ワールドモンキーパーク、日本モンキーセンター(愛知県)の3か所でしか飼育されていません。
そのため、1園だけでは血縁が近くなってしまうので、こうして個体を入れ替えながら血統を守っているんです。
もともと一つの群れで飼育していたトクモンキーたちを、春から2つの群れに分けているのもそのため。
一つの群れには、今はおとなのオスがいない状態で、一旦繁殖しないようにしています。
そして、4月。
12日と22日、10日違いで赤ちゃんが生まれました!
写真左が12日に生まれたオスの「ポロン」と母のトリンコ。
右は22日に生まれたメスで名前は「ミリッサ」、母はキャンディです。
小さかった2頭も、すっかり大きくなり、寒さに負けず元気いっぱいに遊んでいます!
そして今年はケガが多い1年でもありました...
まずラビニア、ちょっとしたキズがもとで、しっぽを根元から切断しなければならなくなってしまいました。
長いしっぽはトクモンキーの美しい特徴のひとつでもあり、とても残念。
でも、生活には支障がないようで、ラビニア自身も気にしていないようです。
そして今年生まれのポロンも、しっぽをケガしてしまいました。
おとなのケンカに巻き込まれたようで、まんなかあたりから切れてしまいました。
こどもたちの見分けはつきやすくなりましたが、やっぱり残念。
来年は獣医さんのお世話になることがありませんように!
そして、以前のブログでお話したエサの見直し試験も、いよいよ佳境!
まだ詳しいことはお話できませんが、なんだかとってもいいかんじ~!
試験の対象群だった6頭にはすこし負担をかけてしまいましたが、この結果をまとめることで動物園で飼育されている他のサルたちの生活がすこしでも豊かなものになることを信じて、担当者はもうひと踏ん張りします!
これでわたしの今年のブログは最後!
毎回長くなってしまうブログにお付き合いいただきありがとうございました。
来年はもう少しコンパクトに!わかりやすく!動物たちのこと、動物園のことをお伝えしていけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えください!
担当:かわで