HOME > ときわ動物園 > 飼育員ブログ > １２月２２日　じわじわ改善

 

わたしが飼育を担当するのは、アジアゾーンで暮らす

シロテテナガザル、ハヌマンラングール、シシオザル、トクモンキーの４種。

 

中でもトクモンキーはちょうど１年前、

わたしがこの動物園で働き始めた当初から担当しているため

もっとも思い入れが強いサルでもあります。

 

このトクモンキー、日本では３か所の動物園でしか飼育しておらず

とても貴重な存在なのはもうご存知ですか？

しかも西日本で見られるのはここ！ときわ動物園だけ！！！

（という話は来園されたことがある方なら聞いたこともあるはず...）

 

...ふーん。でも茶色くて地味だし...

 

一見するとそう見えないこともないのですが、

よく見てもらうと特徴的な髪型や耳がとっても魅力的！

サルが近くに寄って来たときにはぜひ、細かいところも見てみてくださいね！！！

ではまた！

 

 

...と言いたいところですが

最近の寒さの影響でみんなで固まり、動きがとにかく少なくなり、

近くで見ていただくことがなかなか困難...

お！動いたぞ！と思いきや、

さっさとみんながいるところへ移動して固まってしまい、

サルらしい動きを見られない始末。

(これはこれで魅力的なんですけどね！)

食欲は旺盛なので、食べるときだけはよく動きます...

 

さすがにこのままじゃいけんじゃろう。

 

ということで！

じつはいま！

寒空の下でも元気に動いてくれる方法を考えている真っ最中。

 

まだまだ完成は先になりそうですが、

トクモンキーの展示場内になにやら新しいものがやってきました！

園路から展示場を覗くとちょっとだけ見えるこれ、電源なんです。

これをもとに、これから外でもあったまることのできる

（に加えて、生息環境展示を崩さない自然に見える）環境を作る予定です！

 

ある日突然やってきた四角い装置に、サルたちは興味津々ですが

知能が高く、手先が器用なサルが触ってしまうなどの危険が無いよう、

安全な環境を作るのも私たち飼育員の仕事。

 

もともとはスリランカに生息していた

どちらかといえば寒さより暑さに強いトクモンキーが

快適に暮らせるように、これからじわじわと改善していこうと考えています！

 

さて、いったいどんなものが出来上がるんでしょう？

もし出来上がったら、またご報告したいと思います。

トクモンキーが寒さに負けずいきいきと動く姿、楽しみにしててくださいね！

 

担当：たなべ