HOME > ときわ動物園 > 飼育員ブログ > １１月２９日　産まれて２週間

 

つい先日,２３日のブログにもあったように

シロテテナガザルのこどもが誕生し、明日で生後２週間が経ちます。

 

産まれた当日、１６日は朝からメロンの動きが鈍く

なんだかいつもと違う様子。

 

この道何十年のベテラン飼育員と、

「今日は動かんね」「体調悪いんかね」「もしかして出産するんじゃ...」

「いやまだ先じゃろう...」と色々話しつつ観察していたら

 

ちょっと目を離した隙にお産が始まってる！！！！！！！

 

 

通常通り開園した月曜日、お客さんがまだ少ない午前中に、

日中過ごしている展示場の中でメロンは子どもを産みました。

見つけた時にはすでに赤ちゃんの頭が出ていて、その後はスムーズに出産。

 

とりあえず自分の力で産んだことに安心するも、問題はそのあと。

 

ちゃんと抱っこできるかな、おっぱい飲んでるかな等々

飼育員の心配は尽きませんでしたが、

そんな心配をよそに子どもは元気に過ごしているようです。

 

 

こちらが産まれた翌日、１７日の様子。

まだ産まれたてのほやほや！

 

そして、こちらが初めて授乳の確認ができた日。

出産後に授乳の確認ができないままで不安でしたが、

この姿を見たときにはホッと一安心。

今か今かと授乳の確認ができるのを待っていた飼育員の緊張が

やっと少し解けた瞬間でした。

 

 

最近は気温が一気に冷え込んだことも心配ごとの１つですが

メロンに抱かれて寒さもしのいでいるようで、今日も元気にもぞもぞ動いています！

 

まだオスかメスかの判別はできていませんが、

今後も成長ぶりを報告していきますね！

 

 

さて、最後に皆さまに１つおねがい。

まだ産まれて間もない小さな赤ちゃんの育児でお母さんは必死。

タイミングによっては、お母さんに隠れて赤ちゃんが見えないこともあります。

そんなとき、気を引こうと大きな声を出したり、手を叩いたりすると

とても臆病なサルたちはびっくりしてしまうので、

見えなくてもできるだけそっと観察してみてくださいね。

 

これからもサルたちがのんびり安心して暮らしていけるように、

あたたかく長い目で、見守っていただけると嬉しいです。

担当：たなべ