11月9日 クルミ割りオマキ!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年11月09日)
今日の主役は現在非公開のフサオマキザル!
の、ゴクウ(雄)!
9頭いるフサオマキザルの群れのリーダーで、今年生まれのこども3頭の父親です。
そんなゴクウに、今日は何をしてもらったかというと・・・
・・・タイトルがネタバレをしていますね(笑)
そう!クルミ割りです!!
フサオマキザルは、賢く、手先の器用な猿と知られており、道具を用いて何かをすることができるんです。
アメリカでは体の不自由な人の手助けをする介助(介護)猿としても知られています。
ときわ動物園のフサオマキザルにも道具を使って何かやってほしい・・・!
と、いうことで。道具(石)を使って堅い殻の実(クルミ)を割ってもらおう!
今回は2種類のクルミを用意しました。
1つはこちら↓
クルミといえばこの大きさ、形状のものがメジャーでしょうか。
まずはこちらのクルミをゴクウに渡します。
石は事前に放飼場にいれています。それを使ってクルミを割れば大成功!
さあ!ゴクウさん!さあ!
・・・・・・ん?
あっ・・・噛んで割っちゃった・・・
実はこの結果、担当者は知っておりました。
こちらのクルミは何度か渡してみたのですが、ゴクウはすべて、噛んで割ってしまったんです。
クルミの殻ってこんなに柔らかなの・・・?と初めはガッカリしましたが、このクルミ実はペットショップにオウム、リス用に売っているものを購入してきたもので、初めから割れやすいように切れ目が入っていたんです。
なので。
もう1種類の方でチャレンジです!!
こちら!↓
オニグルミといいます。
先ほどのクルミよりも小ぶりで、殻が分厚いのが特徴!
これならば、噛んで割ることはできないだろう・・・!
早速、ゴクウに渡しましょう。どうだ・・・!
お?床(木の棚)に叩きつけても・・・
噛んで割ろうとしても・・・
割れません!!
これはもう石を使うしか方法は残されていないはず!
・・・が、しかし。
ゴクウはそもそも石を使うという事を知りません。彼の中にそんな概念は存在しないのです。
これではいつまで経っても石に見向きもしないでしょう。
なので、ここで飼育員がお手本を見せます。
ふふふ、見ている・・・見ている・・・!
このように、オニグルミは石で割ることができるんだよ~、と教えることで、猿は学習するんです。
ただし、1回見せたくらいでは、石を使うことを覚えてくれません。
この日もクルミ片手に石のあるところまでは行ったのですが、見事にスルーしておりました。残念。
これからもコツコツと、フサオマキザルと一緒にクルミを割っていこうと思います。
来年のグランドオープン時には石でクルミを割るフサオマキザルが見られるかも・・・?
乞うご期待!!!!
担当:おおた