10月18日 コツメカワウソ、シアター
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年10月18日)
晴天に恵まれた今日、体験学習館・モンスタにて
「カワウソと私たちの暮らし」という、
ワークショップが開催されました。
主催は、ShoeZ(シューズ)という団体さんです。
「動物園水族館に、保全教育の機会を増やしたい」
という想いから設立され、
去年から本格的に活動をされています。
今回は、コツメカワウソにスポットを
当てて頂きました。
マレーシアでは、漁師と共に
魚を捕るカワウソがおり、
大切にされている一方、
毛皮やペット目的で捕られ、
死んでしまうカワウソも
少なくありません。
人は、可愛いから、欲しいから、
という安易で身勝手な気持ちで、
カワウソを含めた多くの野生動物を
捕まえたり、殺してしまいます。
そうではなく、
「野生動物とどうすれば共存していけるか」を
考えてもらう内容でした。
文章にしてみると、少し小難しく
感じるかもしれませんが、
実際に開催して頂くと、小さなお子さんから大人まで
熱心に聞きいっている方が多かったです。
私も、昨日から少しだけ、お手伝いを
させていただきましたが、
何度も何度も、練習を重ね、言葉一つとっても
丁寧に選び、工夫されていたことが印象的でした。
また、コツメカワウソの展示場前では、
カワウソの観察シートを配ったところ、
こちらも大好評でした。
ただ、漠然と見るだけでなく、
シートがあることにより
カワウソがどのような行動をしているか、
いつもより、しっかり観察している子ども達が
多かったのと、
見知らぬ子がやっているのを見て、親御さんに
自らやりたいと言っている、子ども達が
多かったです。
動物園は、もちろん動物に癒され、
楽しんで頂く場所です。
それだけでなく動物園は
野生動物の現状を知って頂き、
さらにもう一歩
「自分たちにできることは、何か」を
考えてもらう場所でもあります。
これからも、地球上にいる沢山の魅力ある野生動物と
人とが共に暮らしていける方法を、皆さんと一緒に
考えていきたい、と思ったそんな一日でした。
ShoeZさん、協力してくれた学生さん、
そして参加して頂いたお客様、
本当にありがとうございました。
担当:森