7月18日 順調に成長しています。
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2018年07月18日)
山口・宇部ゾーンに嬉しいニュースが!!
6月26日 オシドリの雛が孵りました!!
ときわ動物園ではグランドリニューアルのときに
宇部ゾーンに♂1羽♀2羽で飼育をスタートしましたが、今年ついに繁殖しました!!
担当者として、とても嬉しいです。
ここまで長かった・・・。
グランドリニューアルした年は、♂と♀でお見合いは成功したのですが、
巣箱には入らず・・・
去年は巣作りから産卵までは確認できたのですが、卵は孵らず・・・
今年こそは!!っと意気込み、
環境作りに力を入れてきました!
例えば、
オシドリたちが隠れて安心して卵を抱けるように隠れ家を増やそうと、
枝の選定や草むしりをひかえ・・・
(決して、植栽のメンテナンスをサボったわけではなく・・・)
オシドリは樹木の洞の中に巣を作るなど、高い場所に巣を作ります。
卵から孵った雛はすぐに親と一緒にその高い巣から飛び降りて行動を共にします。
山口宇部ゾーンで飼育しているオシドリも岩組みの上など高い場所に巣を作る傾向があったため、
雛が飛び降りてもケガをしないように
クッション代わりに落ち葉や最低限の草刈りした草などを集めて置いたり・・・
(決して、落ち葉や枯草を集めて捨てるのが面倒だったわけではなく・・・)
卵を抱き始めたら刺激を与えないようにそっとしておこう・・・っと
池掃除などの飼育管理を最低限におさえ・・・
(決して、掃除をサボったわけではなく・・・)
さらに園長と上司・ベテラン飼育員からアドバイスをいただいて、環境作りに努めました。
そして
5月下旬に抱卵(卵を抱くこと)を確認し、
約1か月後・・・
6月26日に孵化しました!!
小さな雛が一生懸命に親鳥の後ろをついて歩く姿を初めて見たときは感動しました。
やはり孵化してすぐ岩組みの上から飛び降りたようなので、
枯草や落ち葉を巣の下に集めておいてよかった(^^)。
この親鳥は今回が初めての子育てになるのですが、
初めてとは思えないくらい、上手に子育てをしてくれています。
危険を感じるとすぐに雛たちを草むらなどの隠れ家へ誘導したり、
雛に近づく他の鳥たちに威嚇して、雛をしっかり守っています。
(植栽の剪定作業をひかえておいて、よかった~~)
そのおかげで7羽の雛たちが順調に育っています。
今では、このくらいまで大きくなりました!
オシドリの成長はとても早いです。
世話をするたびに成長しているなって感じる毎日です。
雛たちの成長をみていくと、環境作りに力をいれて、よかったと思います。
飼育員として、改めて飼育環境を整えることの大切さを実感しました。
これからも彼らが成長して、快適に生活していけるように、良好な飼育環境づくりに力をいれていきます!!
日々成長していくオシドリの雛たち。
可愛い雛の姿を見るなら今のうちです。
あっという間に親鳥と変わらないくらい大きくなります。
(尾羽と翼に羽根が生え始めています!!)
ぜひ今年の夏はオシドリの親仔の姿を見に、ときわ動物園へお越しください。
担当 坂口