6月22日 いろんな"手"
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年06月22日)
今日は動物たちの"手"に注目してみたいと思います!
今回は、4種の動物の前肢(前足)の手の写真をご紹介。
まずはこちら!!
ここだけを見て、どの動物かわかる方はいらっしゃいますか?
親指以外の指がとっても長くて、よーく見ると手先の毛の色が・・・白い!!
はい!正解はシロテテナガザルです!(写真左、雌のレディの手です。38歳のおばあちゃん!)
木から木へとすばやく移動するために4本の指だけを枝に引っ掛けられるようになっているんです!
では、次の手の写真を見てみましょう。
こちらは動物の姿も(加えて飼育員の指も)写っていますね!
パタスモンキーの手です(写真は雄のパズー)
モンキービットという餌を掴もうと、少し手がきゅっとなっていますが・・・
このパタスモンキー。実は地面を速く走れる猿なんです!
そのため、パタスモンキーの手は前に見たシロテテナガザルとは違い、全ての指が短くなっているんですね!
でもこちらも親指は短めです。
続いての手は・・・こちら!
赤ちゃんがカメラ目線ですね。フサオマキザル!!(写真は雌のアキ)
この手が一番人間に近いかな?と私は思っています。
フサオマキザルは手先が器用で、石を用いて固い殻を割ったりすることもできます。
小さな手で色々なものを掴むため、親指の長さも前2種に比べると長いですね。
余談として、こんな風に餌を溢れるほど持つこともできちゃいます(ドヤ顔してますね!)
さて、次が最後の動物です。どうぞ!
・・・ん?なにか、今まで見てきた手と違いますね・・・?
あっ・・・お、親指がない!!?
最後にまさかの4本指!こちらジェフロイクモザルの手でした(写真は雄のハル)
このように、クモザルには親指がありません。
野生化での生活の中で、親指は不要なものだったのでしょうか。
(実は、クモザルには他の猿にはないとっても面白い特徴があるのですが、その話はまたの機会に・・・)
生息地の環境や、その種の生活スタイルによってこんなにも違った手を持っているんですね。
動物の全体を見るのも楽しいですが、こうやってひとつのポイントをじっくり観察して、他の動物と比べてみるのも楽しいですよ!
担当:おおた