6月2日 ゲンジとヘイケ
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年06月02日)
さて、タイトル通り「ゲンジとヘイケ」と言いますと、何を思い浮かべますか?
ただいま体験学習館では、ときわ公園のホタル展を開催しています。初夏の風物詩、ホタルですか?こちらは大きさで源氏に分がありますね。
今年もホタルの調査を飼育員が行っていますが詳しくは、学習館とホタルブログで。
実はゲンジとヘイケ(源氏と平家)を付けられているものは、昆虫のホタルだけではなく動物園内やときわミュージアムの植物にもあります。
動物園内にたくさんあります。ハコネウツギといいます。別名をゲンペイウツギ。ひとつの木に赤白ピンク咲いているように見えますが、白い花で咲き始め、日にちとともに赤色に変化していきます。
白を源氏の旗印、赤を平家の旗印に見立てているので、一つの木に赤白あると日本人は「ゲンペイ」とつけたくなるようです。
このゲンペイウツギは花の色の変化ですが、突然変異などで一つの木に紅白の花がさくことを「源平咲き」といいます。源平咲きのウメ、源平咲きのサクラ・・・など。
今の紅白歌合戦や運動会などの紅白もこの源平合戦からきているようですよ。
うーん。源氏と平家この世まですごい。
ときわミュージアムでも源平、咲いてます。写真を送ってもらいました。
やっぱり紅白だ。ゲンペイカズラです。これは赤色が花で白色ががくです。ときわミュージアムへどうぞ。
平家つながりでもうひとつご紹介。
これは白色だけですが、ナツツバキの花。ニホンザル舎周辺でみられます。日本のサラノキ(シャラノキ)です。ピンと来ました?
平家物語の語りはじめの「祇園精舎の・・・ 沙羅双樹の花の色 盛者必衰のことわりをあらわす」の沙羅双樹です。仏教の聖木の沙羅双樹とは種類が違いますが、日本では育たないのでこのサラノキが沙羅双樹のことになっています。
このさわやかな花も一日しかもたず、ツバキの仲間らしく花ごと翌日にはぽとりと落ちてしまいます。まさに盛者必衰ですね。
あ~これでも飼育員と言われているのに、今回も動物園なのに動物ではないブログになってしまった・・・
若い子みたいに面白いことが書けない!動物園の動物も植物もおもしろい!ホタルもやってるんだ!おもしろい!と思ってもらえたらうれしいです。
担当:むらた