6月6日 ハクチョウをさがせ!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2023年06月04日)
国内の鳥インフルエンザの警戒レベルが引き下げられたことを受け、
去年の10月から屋内施設で飼育していたコブハクチョウ4羽とコクチョウ1羽を
5月31日に常盤湖に放鳥しました!
放鳥当日の様子↓
放鳥当日はあいにくの雨でしたが、
屋内施設内で体重測定や採血、怪我や異常がないかをチェックした後
広々とした常盤湖へ。
湖に放してすぐは少し戸惑っている様子を見せる個体もいましたが、
すぐにスイスイと遠くへ泳いでいきました。
さて、こうしてハクチョウとコクチョウを常盤湖へ送り出しながら
「今年もこの季節がやってきたぞ!」
とハクチョウ担当者はドキドキし始めます。
その胸の動悸の理由は今回のブログのタイトルにもあるように...
『広々とした常盤湖を自由に回遊するハクチョウとコクチョウを探す』
というミッションが朝と夕方の2回、始まるからなのです。
というのも、毎朝毎夕、ハクチョウやコクチョウが怪我していないか、異常はないか、というのを目視でチェックするため!健康チェック、とてもだいじ!
と、いうことでこのブログで皆様にもハクチョウ(コクチョウ)探しがどんなものか
簡単に体験していただこうかと思います!
難易度は3つ。まずはレベル1です。
ときわ動物園にはコブハクチョウは2ペアおり、
喧嘩にならないようエリアを分けて飼育しています。
その1ペアの飼育場所がこちら↓
石炭記念館やSLがででんと佇む目の前です。
こちらのエリアは範囲が狭いので、探す手間もいりません。
ここへ来ればいつでもハクチョウが見られるよ!ポイントです。
レベル2はこちら↓
常盤湖と豊かな緑ですね。ところで白いのが2つ写りこんでいるのにお気づきでしょうか?
広い飼育エリアにいるハクチョウです。
湖の真ん中にある白鳥島に上陸するもよし、湖の奥まった入江に隠れるもよし!
これは探すのが難しい...と思いきや、こちらは見つけるのは意外と簡単です(主観)
基本的にオスとメスは一緒に行動しています。白いかたまりが2つ並んでいるとそれなりに目立ちます。
そして、こちらのペアのオスは飼育員に対して威嚇してやる!という意気込みがすごいのです。
飼育員の姿を見つけると全速力で泳いで近付いてきてくれます。
速く泳ぐときはこんなフォルム(手前の個体)になります↓
時折大きなはばたきの音を響かせて湖面を走っている姿も見られます。
豪快な走りっぷりは見ていてとても面白いので、是非観察してみてください!
そしてそして、レベル3です。
残っているのはこちらのコクチョウ↓
小柄で黒い色。マイペースな性格で餌の時間もなんのその!
木々の影に隠れてしまうと本当に見えなくなってしまいます。
このブログを書いている日の朝もコクチョウ探しに時間を費やしました...
軽トラで園内を移動しつつ、いそうな場所を双眼鏡でじっ...と探しまわります。
この日は3か所ほど探したのちに、常盤湖の水がオーバーフローする水路がある辺りを悠々と泳いでいるところを発見!
道路のすぐ近くでのんびり↓
近付くときょとんとした顔をしてこちらを見上げていました↓
こんな感じで、飼育員は朝と夕にハクチョウ探し、コクチョウ探しをしているんです。
双眼鏡でじっ...と常盤湖を見ている飼育員の姿を見かけたら「あぁ、探してんな」と思ってください。
そして皆さまも是非、優雅に泳ぎ回るハクチョウとコクチョウを探してみてください!
オマケ(迫ってくるハクチョウ)↓
担当:おおた