5月16日 クルミ割りはじめました。
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年05月16日)
ときわ動物園の中南米ゾーンの浮き家の近くに、フサオマキザルが9頭います。
ブログで何度か紹介されたこともありますが、フサオマキザルは器用で賢いんです。
そんな、フサオマキザルにオニクルミを与えてみました!!
オニクルミはとっても固いんで噛むくらいでは、なかなか割れないんです。
グランドオープンする前から与えていましたが、非公開エリアだった為、お客様の前でするのは初めて。
真っ先に取りに来たのは、『ゴクウ』♂群れのリーダです。
木や地面に叩きつけてます。
動きが早くて写真に上手く撮れなかったけど、ちゃんと振り下ろして叩いています。
4月に1歳になったばかりの『イク』♀なんて、こっちの方が固いから割れるんでは?とコンクリの上で叩いています。
お父さんの『ゴクウ』も考えつかなかったのに!!!
そんなの当たり前では?とお思いの方が多いかと思いますが・・・
ニホンザルやクロザルに以前与えたところ、かみ砕こうとするか、床に擦り付ける動作しかしなかったんです。
ニホンザル『サブ』♂かみ砕く方法しかとらず・・・
クロザル『チチ』も、かみ砕き作戦・・・力技
何で割れないんだろう???じーっと見つめる『チチ』
この後、どうしても割れないのでポイッと捨てていました。しかも、放飼場の外に・・・
どうでしょうか、他のサルと比べて
フサオマキザルの知能の高さが伝わったでしょうか?
でも本当は、石などの道具を使って割るのを見たいっ!!!
野生フサオマキザルが道具を使用する行動は研究で発表されているんです。
なので、クルミを渡すときは、飼育員が石で割る姿を見せてから渡しています(笑)
中南米ゾーンに入って、「カーン、カーン」という音が鳴っていたら、フサオマキザルがクルミ割りをしています。
注目してみてくださいね。
担当 西ザキ