5月13日 ワイルドに!かと思いきや・・・
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2018年05月13日)
リスザルは野生下では1日に食べる食べ物の60%以上は肉類(おもに昆虫)を食べています。
1日中昆虫を探し続けていますが、
時には爬虫類や小型の哺乳類、鳥やその卵なども食べるといわれています。
動物園でもそれに近づけるべく、ゆでたまごや鶏肉(鶏頭を茹でたもの)を与えています。
あれ?
でもちょっと待ってください。
動物園ではゆでたまごを与えていますが、
野生下ではもちろん茹でられたたまごなんてありません。
では生卵をどうやって食べているのでしょうか?
実際にリスザルがどうやって生卵を食べるのか見てみましょう!
今回は体の小さいリスザルのためにうずらの卵を用意しました!
私の予想では、
きっと皆生卵を食べたことないから、食べ物と知らずに触らないんだろうな、
とか
食べ物と知ってるけど割れないから投げたり落としたりしてから、
飛び散った中身を食べるんだろうな。
なぁんて思っていました。
でも、全然違ったんです・・・。
まず初めに、たまごの先端をかみ砕きます。
はい、私は正直この時点でかなり驚きました。粉々にすると予想していたので。
次に少し吸います。
ある程度吸うと、次は上の殻を丁寧にめくります。
半分ほどまでめくれたら中身をこぼさないように吸っていきます。
最後は綺麗に殻だけになりました。
ワイルドに食べるかと思いきや、すごく丁寧に、そして一片の無駄なく完食しました。
改めて野生動物の器用さ、賢さに驚かされました。
担当:土屋