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4月28日 2020年度傷病鳥獣保護レポート始動!!
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4月28日 2020年度傷病鳥獣保護レポート始動!!

(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2020年04月28日)

皆さん、こんにちは。

ただいま臨時休園中のときわ動物園、来園者の方々に会えないさみしい日々が続いていますが、みなさんとまた会える日を楽しみに、今日も飼育業務に励む飼育員です。

 お知らせです。ときわ動物園が県から委託を受け、取り組んでいる傷病鳥獣保護事業。

今年も5月1日から鳥類の保護受け入れを開始します。

(鳥インフルエンザをはじめとする園内への飼育動物への感染症対策のため、鳥類の保護受け入れは5月1日~10月31日までとしています。)

トビ.JPG

(写真は事故で翼を骨折して倒れていたところを保護されたトビです)

傷病鳥獣保護は、人の活動が原因で傷ついた野生動物を保護の対象とし、野生復帰させるのを目的としています。

しかし、ときわ動物園は現在、休園中です。傷病鳥獣に関して、お問い合わせがある場合は、事前に電話での連絡をよろしくお願いします。

傷病鳥獣保護において、事前に連絡してもらうことはとても重要です。

なぜなら、連絡や相談してくれることで、誤認保護を防ぐことができるからです。

誤認保護とは、鳥たちが巣立ちの準備段階で、巣から離れ始めた雛や飛ぶ練習をはじめた幼鳥を、

「巣から落ちて、育児放棄されたんだ!」っと、誤って保護してしまうことをいいます。

誤認保護.jpg

この誤認保護を防ぐために、ときわ動物園でも、このブログをはじめ、傷病鳥獣保護の普及活動に取り組んでいます。

2019年の傷病鳥獣保護事業では、16件の傷病鳥獣の保護受け入れをしました。数だけでは言えば、少なく感じるかもしれません。

そのかわり、電話相談が34件ありました。電話で状況を聞くと、この34件のうち12件は誤認保護になる可能性があるものでした。けれども相談してくれたおかげで、誤認保護を防ぐことができました。

相談者:「雛をみつけたけど、どうすればいい?」

飼育員:「近くに親鳥がいる可能性があります。鳥の親仔を刺激しないように、そっとしておいてください」

電話で鳥をみつけたときの状況をきくことで、誤認保護をふせぐことができます。

そのため、保護する前に電話で連絡してくれることがとても重要になるのです。

しかし、誤認保護はゼロにはなりません。

去年保護した16件のうち2件は誤認保護の鳥でした。

 野生動物を助けたいと思う気持ちはとても大切です。しかし、野生動物は食べる・食べられるの関係で、生活し、命をつないで生きています。

その生活を邪魔しない、見守ることも大切なことです。

傷病鳥獣保護①.jpg

傷病鳥獣保護②.jpg

誤認保護を防ぐためにも、これからも傷病鳥獣保護の情報発信をしていきたいと思います。

今は休園中なため、まずはブログから・・・

過去に普及活動で使用した看板?の写真を載せてみました。

傷病鳥獣保護のこと、野生動物のことを知ってください。

最後にもう一度

傷病鳥獣保護事業は5月1日から再開しますが、ときわ動物園は現在、新型コロナ感染症拡大防止のため、臨時休園しています。

傷病鳥獣保護に関して、問い合わせがある場合は事前にご連絡ください。

鳥たちの誤認保護をふせぐ目的でも、保護する前に相談してください。

追伸

休園中ですが、ときわ動物園の動物たちと飼育員・職員のみんな元気です!!

飼育員は元気.JPG

真面目に仕事しています。そう、、、真面目に・・・

傷病鳥獣保護担当 坂口

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