4月19日 どっちが本物?Part2
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年04月19日)
今日は火曜日なので休園日です。それと・・・
4月19日、419(しいく)ということで、飼育の日なんです。ふだん見ることのできない裏側や動物園・水族館の役割を理解してもらおうと定めた日です。
ですが、今日は休園日でしたので、飼育員は水槽の掃除や植栽の手入れなど、休園日にしかできない作業を行っています。飼育員のお仕事の体験などは、また7月頃に企画をしていますのでお楽しみに。
今日は、どっちが本物パート2(だいぶ前にジャックフルーツで行いました)ということで、写真をどうぞ。
さて、1枚目の写真と2枚目の写真に見えている植物、どちらが本物でしょう?
もうおわかりですか?植物は1枚目が本物、後ろに見えているのはスクリーンに映ったベローシファカ。
で、2枚目の写真は植物がニセモノ。動物がワオキツネザル本物。
この植物、和名をカナボウノキといいます。トゲトゲの間に緑色のちいさい葉がでます。マダガスカル固有の植物です。
まさに、金棒。茎の部分にたっぷり水分を蓄えていて、乾期には葉を落として休眠するので、トゲだけ!マダガスカルの乾燥地帯にいるサルはこのトゲトゲをものともせず登ったりします。
サボテンに見えますが、ディディエレア科という違う科の植物ですし、サボテンは南北アメリカ大陸が原産の植物ですのでまったく違うもの。が!一部の種類でサボテンとの接ぎ木ができるそうです。私は実際にはみたことがありません。種類が分かれる前にもとは一緒の植物だったのかもしれません。もちろん、マダガスカルが大陸から分かれる前というずーっと昔。
ちなみに、サボテンどうしの接ぎ木。下のサボテンは袖ケ浦という種類。上は玉サボテン。しっかりくっついています。こんなふうにカナボウノキとサボテンがくっつくとは到底かんがえられないのですが・・・
カナボウノキの本物は体験学習館で。ワオキツネザルの本物とカナボウノキのニセモノは動物内で。サボテンの接ぎ木はときわミュージアムで・・いろいろめぐって楽しんでください。
担当:むらた