4月18日 傷病鳥獣保護レポート(今年も始動!!)
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2019年04月18日)
桜も散り、若葉がだいぶ生え始めてきましたね。
ウグイスの鳴き声もよく聞こえ、
野鳥たちのさえずりがよく聞こえてくるようになりました。
鳥たちの恋の季節・・・
鳥たちの恋、すなわち繁殖期・子育て時期
雛・・・
今年もそう、傷病鳥獣保護事業が始まる時期がやってきました。
ときわ動物園は、山口県から委託を受け、山口県内に生息する野生鳥獣を保護対象に、
主に人の活動が原因で傷ついた野生動物を保護し、治療・飼育ケア・リハビリをし、野生復帰を目的として取り組んでいます。
窓に激突したのか、原因は分かりませんが、骨折して住宅街を迷っていたところを保護されたオオヨシゴイ
(このオオヨシゴイは残念ながら、助けることができませんでした。)
救護者の庭で衰弱して倒れていたところを保護されたトビ
治療後無事に野生復帰できました。
しかし、保護依頼の中には傷ついた鳥獣ではなく、
巣から降りて、飛ぶ練習を始めた雛を、親とはぐれたと間違えてしまい、保護して連れてきてしまう「誤認保護」で連れてこられた鳥の雛や
(メジロの雛です。公園などよく見かける野鳥の一つです。)
また、仔猫などの愛玩動物を動物園で飼育して欲しいという依頼など、
本来の目的とは違う内容で保護依頼がくることがあります。
皆さんの動物への優しい気持ちはとても伝わってくるのですが、
傷病鳥獣保護の目的が中々ひろまっていないのが現状です。
そこで!
今年もやります!!
傷病鳥獣保護の特別ガイド!!
4月20日 13:30~(20分くらい)
宇部ゾーン・クロツラヘラサギ舎の前
人のゴミが原因で、傷ついた鳥獣の紹介や保護の実例の紹介
ときわ動物園の傷病鳥獣保護の取り組みと実績の紹介を話します。
4月27日 13:30~(20分くらい)
宇部ゾーン・フクロウ舎の前
ときわ動物園の傷病鳥獣保護の取り組みと実績の紹介。
誤認保護を中心とした内容を話します。
今回は、ときわ動物園での傷病鳥獣保護の取り組み、
人の出すゴミが原因で傷つく野生鳥獣のこと、
誤認保護についての内容で、
2回に分けてガイドをします。
このガイドを通じて、傷病鳥獣保護の取り組みを知ってもらい、皆さんへ野生動物を知ってもらう、
野生動物とどのように付き合っていけばいいのかを考えるきっかけになればいいなと思います。
ぜひ、ガイドを聞きにお越しください。
一緒に身近な野生動物たちとどう向き合っていくか考えてみませんか?
ガイドのため、準備をすすめております!!
皆さまのご来園をお待ちしております。
傷病鳥獣保護担当 坂口