3月7日 飼育員の考えごと(世界野生生物の日!)
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2019年03月07日)
3月3日といえば、
ひな祭りですが、
3月3日は世界野生生物の日というのは、ご存知でしたでしょうか?
絶滅のおそれのある野生動植物の商取引を規制する「ワシントン条約」が
1973年3月3日に採択されたことを記念して、2013年に国連は3月3日を「世界野生生物の日」に制定しました。
そこで、3月2日の(土)と3月3日の(日)にときわ動物園でも、
絶滅のおそれの高い希少種の保護活動や現状のことを知ってもらいたいと、希少種の特別ガイドを行いました。
山口・宇部ゾーンからは、去年の10月新しく仲間入りしたクロツラヘラサギの特別ガイドを実施しました。
クロツラヘラサギは野生での数が4000羽以下といわれ、絶滅の危険が非常に高い鳥の1種です。
そんな貴重な野生生物が山口県にも越冬のため、飛来していることや、数が減っていること・その理由などなど・・・。
身近な自然や野生生物のことを知ってもらう大チャンス!!
しかし、僕がただガイドするだけでは、印象がうすい・・・。
ということで、
今回も傷病鳥獣保護ガイドのときと同様にグッズを作成・使用しました。
お客様に伝わるよう、インパクトのあるガイドがしたい。
いざ、出陣!
シャッキーン!!
(注:真面目な飼育員です・・・。そう、真面目な・・・)
そしてガイド当日。
多くのお客様に話を聞いていただけました。
(ガイドに参加していただいたお客様、ありがとうございました。)
クロツラヘラサギを知ってもらうために、本物の羽根を用意したり、
クロツラヘラサギのパペットを使い、
ヘラサギの採食方法を説明し、彼らが餌をとるには干潟が必要で生息地を守ることがとても重要であることなど、
話をすることができました。
今回はクロツラヘラサギを話しましたが、他にも乱獲など私たちの活動が原因で絶滅の危機に瀕している動植物はたくさんいます。
今回の土日で2日間、カワウソ・シロテテナガザル・ジェフロイクモザルなどの絶滅の危険の高い動物たちのガイドを通して、
1人でも多くの方に野生生物のことを考えるきっかけになればといいなと思います。
日々、飼育員たちは動物たちのことをもっと知ってもらいたいと考え、展示や掲示物など様々な工夫をしています。
その工夫にもぜひ、目を向けてみてください。
皆さんに、もっと野生生物やその現状のことを知ってもらえるよう、
飼育員として、伝える活動や展示の工夫等をこれからも取り組んでいきたいと思います。
飼育員の考えごと(奮闘?)は続きます。
クロツラヘラサギ担当 坂口