2月2日 クチナシの実
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2018年02月02日)
このブログタイトルからあの軍団のあの方のクチナシの花という歌を思い浮かべる方は50代以上ですね?
今日の教育普及班からのブログは久々に植物に触れてみたいと思います。
1月の寒い日に、ときわ湖をボートに乗せてもらって、到着したこの場所。北側沿岸です。
途中、オシドリやミサゴ、カワセミも見ることができました。
クチナシの群生があります。ご覧の通り、あまり背が高くない木ですので、草にまぎれています。
近づいてみると実があります。お料理好きの方は使われたことありますか?栗きんとんを作るときに色付けをするあの実です。
この場所、もっと群生していましたが、人が近づきづらく手入れが行き届かず、草も生え放題で、樹勢も弱ってきています。
そして、葉も少なくなっていますが、天敵もいるのです。
これは、動物園内で6月に撮ったもの。幼虫がいるのがわかりますか?オオスカシバという昆虫の幼虫です。
クチナシを選んで産卵し、幼虫が葉をモリモリ食べて大きくなります。
動物園に植えてあるこのクチナシは八重咲ですので、実はなりません。
そして、今回のクチナシの実を利用したものが・・・
1月8日のおもちつきの様子。当園のM園長がすばらしいスタイルで振りかぶっていますが・・・
M園長ではなく、おもちを見てください。黄色くなっています。
このクチナシで煮出した液を混ぜておもちをつきました。きれいな黄色になりました。漢方薬としても使われるクチナシ。
ときわ公園内の群生地が絶滅してしまわないよう、今年からは草刈りなど、手を入れていきたい!!
動物園では、動物園内だけでなく広くときわ公園の昆虫や野生動物、植物などを調査、研究するようにしています。
ブログやイベントなどを通して、ときわ公園全体の自然や多様性についても、たくさん伝えていきたいと思います。
教育普及班:むらた