2月11日 飼育員の考えごと。
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2017年02月11日)
今日は雪が降り、真っ白になりましたね。
私も出勤のときに、いつもと光景が違ったためびっくりしました。
雪の動物園・・
ときわ動物園で主に飼っているサルの仲間たちは、そのほとんどが、熱帯地方に生息し、寒さが苦手です・・。
こんな日はつらい・・しかし、
そんな中でも、へっちゃらなサルがこちら。
お馴染みのニホンザルです!!
なんたって、彼らはサルの仲間で、もっとも北限にすみ、寒さに強いサルといわれています。
「スノーモンキー」って、いわれるほど!!
人生(猿生?)初の積雪を経験する去年の春生まれの♀あずきも雪のなかでも、活動的でした!
さすが、スノーモンキーだなぁ!すごいなぁ!っと雪かきをしながら、関心しました。
しかし、寒さに強いからといって、今日みたいな天気にそのまま、展示場に出すのは、少し心配・・。
そこで、
こちらの写真を見て頂くと、登り木や岩のところだけ雪かきをしています。
(全部雪かきしろよっという意見は聞きません・・)
ニホンザル、寒さに強いとはいえ、少し弱いところが、、それが手のひら・足の裏です。
彼らの手(前足)は私たちの手と同じで、指紋があり、手のひらには毛がありません。
そのおかげで、ものを器用につかむことができるのですが、今日のような雪の中を歩くと、
手のひらが、しもやけやあかぎれになることがあるんです。そこで少しでも、彼らの手足に負担がかからないように、
彼らがよくいる場所、利用する場所だけ雪かきをしてみました。
野生では、そんなの関係なく、雪の中を歩くでしょう・・しかし、動物園は飼育下という特殊な環境です。
だからこそ、普段から動物をよく観察して、動物のために何ができるかな、、っと考えて取り組むことが大切だと思います。
動物園の動物、彼らをみるとき、動物だけではなく、展示場にも注目してみてください。
担当者たちのさまざまな飼育の工夫をみつけることができるかもしれません。
そういうのを探してみるのも、動物園の楽しみ方の一つだと思います。
雪の日のタヌキ
雪の日のクロヅル
今日は本当に寒かったのですが、日本の動物たちをみていて、雪の中の彼らの姿、似合うなぁ、素敵だなぁ~って感動し、
あらためて、彼ら日本の動物たちの魅力を感じた日になりました。
四季があるっていいですね(^^)
担当 坂口