12月11日 飼育員の考えごと。
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年12月11日)
早いもので、もう12月ですね。
私がここ、ときわ動物園に搬入(採用)されて、ちょうど1年がたちました。いやー1年は早い・・。
担当になったのは、ニホンザルやタヌキなどの日本の動物たち・・
彼らは、季節に応じて、体や行動が変化しますので、動物をとおして、季節を感じることができます。
こちらは、夏タヌキ
ほっそりしてますね。右が♂マユゲ、左が♂カズヤです。
冬の彼らがこちら。
冬タヌキ・マユゲ
冬タヌキ・カズヤ
どうです?立派な体格に変化したと思いませんか。
この時期、彼らタヌキたちは、冬に備えて、体毛は冬毛に生え変わり、皮下脂肪を蓄えるため、体格の肉付きがよくなります。
夏タヌキと比べると、とても同じタヌキとは思えないくらいの変化です。
秋くらいになり始め、食欲がふえ、それに合わせて、飼育ケアをします。しかし、ここで、悩みます・・。
ただ量を増やすだけでいいのか、餌のバランスを変えたほうがいいのか?
食性が雑食性のタヌキ・・なら、この時期は増やすのは、動物質の餌?植物質の餌?
いろいろと考えながら、やってみましたが、無事?肉付きのよい体格に変化してくれました。
カズヤ:あれ?夏は通れたのに、腹がひっかかるぞ?(このあと、ちゃんと通れました・・。)
マユゲ:ごっつあんです。ペロ!
そんな2頭の声が聞こえてきそう・・と妄想する飼育員(実は私も最近、腹に肉が・・)
皆さんがイメージするタヌキって、こんな感じですよね。
フサフサな冬毛と肉付きのよい体格で、コロコロしたタヌキ。今が見頃です!!
ほっと一安心・・。しかし、これからもっと寒くなります。
タヌキが体調を崩さないように、これからも気を付けなくてはいけません。真冬も秋と同じ餌のメニューでいいのだろうか!?
餌以外でなく、寝床や隠れ家はこのままでいいのか?巣材はいる??
悩みはつきません。。飼育員の考えごとは続きます。
来年もいろいろと教えてね。カズヤ・マユゲ(^0^)
担当 坂口