10月27日 歴史があります!
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年10月27日)
ホームページのお知らせ欄にもありますが、10月4日に第62回山口県児童・幼児動物画コンクールの審査に秋吉台サファリランドまで行ってきました。
この動物画コンクールは毎年夏休み期間にあわせて、徳山動物園、秋吉台サファリランド、ときわ動物園の3園が山口新聞社と一緒に主催して行っています。
小学生や幼稚園児の絵画の表現力や観察力に毎年驚かされてばかりです。昨年はアジアゾーンのみオープンのときわ動物園でしたが、今年はグランドオープン後初のコンクール。たくさんの動物を思い思いに表現していて、見ていてもとても楽しくなりました。
審査の様子です。絵を広げて、審査員の先生が1枚1枚見られます。
7月早々に絵を描きにきてくれた園児たち。ニホンザル親子も園児たちに興味津々です。
ところで、この動物画コンクール、「第62回」です。毎年1回として、62年の歴史があることになります。もしや、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんがコンクールに出したよ。という方もいらっしゃるかもしれません。
10月29日から体験学習館で「波乱万丈と感動の動物園物語~宮大路動物園からときわ動物園まで~」という企画が始まりますが、最近はその準備で昭和30年代からのの新聞記事や広報などを資料として調べていましたら、ありましたよ。
なんと、第2回の募集の記事がありました。よく見ると、絵の締め切りが昭和32年の9月10日、発表が「9月24日宮大路動物園開館2周年記念日」となっています。
協賛に森永製菓さんと現在のサクラクレパスさんがあるのも今と変わってません。
宇部市の広報の記事なのですが、その上の「動物園の曲芸まつり」の記事も気になります・・・
第2回が昭和32年ということは・・・第1回もあるはず!ということで。
ありました。「第1回動物画コンクール」とはなっていませんが、「全国動物画コンクールの予選としてスケッチ大会が行われます」とあります。昭和31年9月の広報なので、これが「第1回」になるのかなぁと思っています。
昭和31年(1956年)が第1回とすると、今年は計算では60回になるような気もするのですが、そこの歴史はまだわかりません。また調べてみたいと思います。
でも、やっぱりそれよりも気になるのが、上の宮大路動物園開園1周年記念「宮大路動物園でお猿祭り」「チンパンジー招いて面白い曲芸をご披露」ですよね?入場料も大人30円です。
当時は、今では考えられないような動物とのふれあいや曲芸の披露があり、たくさんの市民でにぎわったようです。時代ですね。
古い新聞記事を見ていると色々と面白くて進まない・・・
市民の募金からできた宮大路動物園のエピソードも今回の企画展の準備にあたって詳しく知ることができました。宮大路動物園からときわ動物園までの歴史とともに行われてきた動物画コンクール、これからも見続けていきたいなと思います。
また、企画展は10月29日からです。宮大路動物園からの歴史をぎゅーっと圧縮してパネルにしています。きっと「懐かしい」と思う場面があるはずです。こちらもぜひご覧ください。
また、動物画の入賞作品の展示は、11月23日から体験学習館で始まります。児童・幼児の力作をぜひごらんください。
担当:むらた