10月25日 テナガザルの日
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2015年10月25日)
ホームページのお知らせのコーナーにもありましたが、昨日、10月24日は「国際テナガザルの日」ということで、ときわ動物園では、バックヤード見学とシロテテナガザルスペシャルガイドを行いました。
ちなみに記念日協会のHPによると、毎日色々な記念日はありますが、10月24日は文鳥の日だそうです。
では、テナガザルの日とはなんぞや?そもそも、今年2015年はIUCN(国際自然保護連合)の霊長類専門家グループが提唱している「国際テナガザル年」なんです。その中で10月24日が「International Gibbon Day」(国際テナガザルの日)と決まりました。テナガザルの保護・保全のための教育普及活動やイベントを行いましょうということです。ときわ動物園もこの国際テナガザル年の事業に同調し活動していきます。
どちらもたくさんのお客様にお話を聞いていただきました。バックヤード見学では、見ることができないシロテテナガザルの家族のレモン、レディとそのこども、2歳のこどものマロン、ユズを見ていただきました。また国際テナガザル年のクリアファイルとステッカー、資料をお配りしました。これです↓
園内のスペシャルガイドでは、飼育員がギボンスーツを着て、「ヒトがテナガザルになったらこんなに手が長いんだよ~」という格好でガイドを行いました。そして、オリジナルカンバッジをお配りしました。シロテテナガザルのシンもいつもと違う飼育員の格好に興味シンシンでした。
今回このバックヤード見学とガイドで私たち(テナガザルに扮した飼育員)が伝えたかったことは、「生息環境展示になったときわ動物園ではテナガザルたちはのびのびしているよ~」ということではなく、東南アジアに暮らす野生のテナガザルは人間活動(森林開発や子どもの売買など)によって絶滅の危機に瀕していて、それは遠い国のお話ではなく私たちの身近な暮らしにも関係しているのですよ。どうかそのことを考えるきっかけにしてくださいね~ということです。
どうぞみなさん、何かありましたら飼育員にも遠慮なく声をかけてください。
いつも植物の話ばかりブログに書いていますが、今日はちょっとマジメな担当:むらたでした