1月4日 飼育員の考えごと
(カテゴリ:飼育日記) (投稿日:2016年01月04日)
三が日も終わり、今日から仕事初めの人もいるのではないでしょうか?
僕は、今回1日から仕事でした。相手は動物ですから、飼育員が全員休むわけにはいきません。飼育員同士交代で休みを取ります。
申年というのもあり、1日からサルに会えるのはむしろラッキーですね。(^^)
飼育員の仕事は、いろいろありますが特に大切なのは観察です。動物をみて、具合は悪くないか、怪我はしてないか、食欲はあるか、行動に変化はないか、などなど、多くのことを観察を通して、知ります。
今日も観察!!
ブラッザグェノンの♂クッキーくん。
異常なしと思って、ふと体格を後ろから見る。
あれ?痩せてはいないけど、細く見える?
なんでだろう・・・??
そういえば、トラはジャングルで生活していて、藪の中や木々の間を移動しやすいように、体のわりに真正面から見ると、細くみえる。
ライオンは草原だからあまり木々の間は移動しないから、トラよりがっしりして、みえると過去にベテラン飼育員に聞いたことを思いだす。
ブラッザグェノンもジャングルで生活している。もしかして、似たような理由なのか!?
ちょっとテンション高めで、急いで、草原にすむサルと見比べてみる。。
ブラッザグェノンと同じくアフリカにいますが、草原で生活するサルがこちら。
パタスザル
たしかに、ブラッザグェノンよりも肩や太ももの筋肉が、がっしりしている。
ただ、モデルが体格のいいイケメンだから、う~んどうなんだろう。(写真もわかりにくくて、すみません・・)
動物を観察していて、こんなことも考えてたりします。
どうです?面白くないですか?
動物は環境に適応した結果、その環境に合った形態や習性をしています。そういうのを動物をみて、知り、考える。
まさに生息環境展示にぴったり!
ときわ動物園に来たら、ぜひ、たくさんの動物をみて、疑問に思い、知ってください。動物とその環境のつながり、動物を比較して、より一層、動物の特徴や習性・環境のことを知ってください。
動物園はそういう場でもあります。僕が今回、動物を観察して得たワクワク感を、ときわ動物園に来てくれたお客様と共有できたら、とてもうれしいです。
今年の3月19日にグランドオープンすれば、今オープンしているアジアゾーンの動物たちの他にも、多くの動物たちに会うことができます。
ぜひ、多くの動物たちに会い、じっくり観察してください。
きっと新しい発見がありますよ!!
みなさまのご来園をお待ちしております。今年もよろしくお願い致します。
飼育員 坂口