12月20日 こだわりの食べ方
みなさんこんにちは!
いきなりですが、たい焼きを食べるときはどこから食べますか?
中身がいっぱい詰まっている頭からでしょうか?
カリカリの尾びれの方から?それとも、わんぱくに真ん中から?
ときわ動物園のコツメカワウソたちに与えている餌の中にワカサギがあるのですが
このワカサギの食べ方にそれぞれこだわりがあるようなので
今回はコツメカワウソたちのワカサギ事情についてお話しようかと思います。
展示場で生活しているボン(右)とショウ(左)
バックヤードで生活しているリン
餌で与えているワカサギ
まず最初はボンの食べ方を見ていきましょう。
このように前肢でワカサギを支えて食べていきます。
基本的に頭から食べることが多いですが、尾びれから食べていることも...。
そして、たまに頭だけ上手に残していることもあります。
ワカサギを頭から食べるボン
続いてはリンの食べ方です。
ボンと同様に前肢でワカサギを支えて食べるのは同じなのですが
リンは尾びれから食べることが多いです。
尾びれから食べるリン
※散乱しているオレンジの物体はすりおろしたニンジンです。
ペンギンやアシカなど魚を丸のみして食べる動物は
頭やウロコが喉に引っかからないように頭の方向から食べるのですが
もぐもぐと噛んで食べるコツメカワウソは頭から食べても問題がないのでしょうか?
それともワカサギが小さいのでウロコなどが気にならないのでしょうか...?
ちなみに、頭の方向から渡しても持ち直して尾びれの方から食べ始めるので、かなりのこだわりを感じます。
最後はショウの食べ方です。
ボンとリンと違って前肢で支えることなくワカサギを食べます。
前肢を使うのは口元にワカサギを運ぶ時だけです。
食べる方向も特にこだわりがない様子。
いや、こだわらないというこだわりかもしれません...!
ものすごい勢いでワカサギを食べるショウ
ブレッブレ写真からお分かりいただけるように、一番躍動感のある食べ方をするショウですが
もぐもぐする速度が速すぎるあまり『うにゃうにゃにゃうにゃ』と声が出てしまっている可愛らしい一面もあります。
同じ食べ物でも食べ方に個性がでているので、他の動物たちのごはんの様子も観察してみると面白いかもしれませんね!
ちなみにコツメカワウソたちがごはんを食べている姿をご覧いただける時間帯は11:00、14:00の飼育員ガイドの後になっていますので、見に来てくださいね!(飼育員ガイドも聞いてくれると嬉しいです)
担当:株元