11月12日 インコの羽根のひみつ
ずいぶん肌寒い季節になってきましたね! まだまだ昼は暖かいですが、朝夜はすっかり冷え込んできて冬の足音を感じます。
なのでときわ動物園のインコ舎も、寒さ対策のため冬仕様になりました。
防寒対策に背面と左右にカーテンを貼ったインコ舎
天井に吊るされたヒーターとベニコンゴウインコ(ベニー♀)
この姿になったインコ舎を見ると、ああ冬が来るんだなぁって感じます。飼育員ならではの風物詩ですね。
冷えてくるとインコたちはモコモコの冬毛に衣替え......というわけではなく、一年を通して同じ姿でいます。
ベニコンゴウインコ(左ベニー♀,右ブー♂)
ルリコンゴウインコ(左ボー♂,右ジミー♀)
いやぁ、いつ見ても綺麗ですね! 私は特にルリコンゴウインコの青い羽がお気に入りです。
まさに瑠璃の翼をもつルリコンゴウインコ(ボー♂)
このあざやかな青い羽根、なんと色が着いているわけじゃありません!
えっこんなに綺麗なのにどういうこと? と不思議に思うかもしれませんが、実はちょっとした秘密が羽根に隠されているんです。
インコの羽根には目に見えないほど細かな凹凸があり、光が当たると特定の色を強く反射させます。
そのため青い色素がなくても青く見えるのだそうです。このように、物の構造が作る色を構造色といいます。不思議ですね。
ルリコンゴウインコの羽根
インコの羽根は抜けて時間が経ったとしても、構造が壊れないかぎり色あせることはないそうです。
翼が虹のようにカラフルなベニコンゴウインコ(ベニー♀)
もちろん身に着けている羽根も一年中綺麗なまま!
これから景色が寂しくなっていく寒い季節でも色鮮やかなインコたちの姿、ぜひ見に来てみてくださいね。
担当:豊田