炭都・宇部の歴史を今に伝える、日本初の石炭記念館
石炭記念館ブログ
最近のエントリー
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石炭記念館に新たなコレクションが仲間入りしました!②
先日、宇部興産株式会社伊佐セメント工場(山口県美祢市)様より当館へコメボウ(込棒)が寄贈されました。そして、そのご厚意に感謝の意を表して、昨日8月22日(水)、感謝状を贈呈いたしました。
コメボウとは、坑道を掘り進めるために発破作業をする際、発破孔に爆薬や、爆薬を押さえるために挿入する粘土やサンドバッグ(砂袋)といったものを装てんする時に使われる棒のことです。
寄贈品は近年まで伊佐セメント工場の鉱山で使用されていたもので、炭鉱で使われていたものではありませんが、炭鉱でも同じような形状のものが使われており、今回、坑内作業の様子をよりわかりやすく伝えることができるよう、ご提供いただきました。
ちなみにこのコメボウの長さはおよそ4メートル。なぜこんなに長いのかというと、伊佐セメントの鉱山では山の斜面を階段状にしていくベンチカット工法で採掘している関係で長くなっています。では、宇部の炭鉱ではどうだったのか。当館の炭鉱の語り部ボランティアの木下幸吉さんにお話を伺ったところ、これの半分ほどのサイズ、だいたい2メートルくらいの長さのものが使用されていたそうです。
寄贈していただいたコメボウは、当館2階の「宇部炭田の歴史と民俗」コーナーにあるダイナマイト(模造品)や発破器とあわせて展示し、炭鉱の歴史を伝える大切な資料として活用していきます。
ご来館された際にはぜひご覧になってみてください。
込め棒にてマイトを慎重に装填する君を見てをり機械係われは ( 木下幸吉 歌集『炭鉱の日々』より )