炭都・宇部の歴史を今に伝える、日本初の石炭記念館
石炭記念館ブログ
最近のエントリー
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石炭記念館に新たなコレクションが仲間入りしました!
先日、宇部市在住の画家・戸野千空さんより市内の炭鉱を描いた絵画作品の寄贈があり、5月23日(水)に感謝状が贈られました。
戸野さんは1931年生まれで、宇部や小野田の小、中学校で教壇に立つ傍ら、創作活動を続けてこられました。教員退職後は、「一日一画」をライフワークに精力的に活動されています。
また、炭鉱を題材とした作品も多く手がけ、1969年の石炭記念館開館の際には、山口県美術展の県知事賞受賞作で、閉山が近い炭鉱をモチーフとした油彩作品「落日」を寄贈され、以後、これまでにあわせて19点の炭鉱を描いた油彩画や水彩画を寄贈していただいています。
この度、寄贈していただいたのは、1950年代に戸野さんが市内の炭鉱風景を探し歩いてスケッチしたものを基に昨年制作された、縦が約40センチ、横が4メートル以上にもなる絵巻物状の「きまぐれ草巻 6 炭坑」という作品です。
戸野さんはこの作品の寄贈にあたり
「私が制作を続けてこられたのも、炭鉱風景に心惹かれ描いた原点があったから。しかし、かつてこの街に炭鉱があったことを今の人はほとんど知らない。そういう時代があったからこそ今の宇部がある。炭鉱を知らない人たちにも、宇部に炭鉱があったことを知っていただく資料となれば。」
とおっしゃっていました。
寄贈いただいた作品は石炭記念館の大切なコレクションとして、企画展などで通じて多くの方に観ていただけるよう活用していきたいと思います。