炭都・宇部の歴史を今に伝える、日本初の石炭記念館
石炭記念館ブログ
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石炭記念館 見どころ紹介!②「展望台[その2]~ 展望デッキ編 ~」
前回は展望タワーについて書きましたが、今回は展望デッキについて書きたいと思います。
展望デッキは、上部にあるガラス張りのところです。
なぜ、あらためてこの展望台のデッキ部分について取り上げるのかと言いますと、来館された方とお話しすると時々、
「ときわ公園には良く来てるけど、のぼれるなんて知らなかった。」
「宇部に住んでいるけど、初めてのぼった。」
という声を聞くことがあり、意外とこの展望台のことを知らない人が多いのです。
付近にある高い建物といえばこの展望台と、遊園地の観覧車くらい。しかし、赤白のツートンカラーという外観から電波塔や一般の人が立ち入れない監視塔か何かだろうと思われて、あまり意識されていないのかもしれません。
ですが、地上37メートル、海抜65メートルの高さがあるこの展望台にのぼると、ときわ公園だけでなく、宇部のいろいろな景色が楽しめる、まさに宇部随一のビュースポットです。
なので、今回はこの展望デッキからの風景や楽しみ方をお伝えできたらと思います。
まずは、この展望デッキへ行く方法ですが、こちらもよく聞かれるのが、
「階段でのぼれるかと思った。」
もしくは
「階段でしかのぼれないのかと思った。」
といった声。
階段は2階までしか行くことができないので、展望デッキへ行くためにはエレベーターを使います!
石炭記念館の玄関から入って右斜め向かいにエレベーター乗り場がありますので、こちらをご利用ください。
石炭記念館への入館と同様に、展望デッキも無料です!
また、どうしても階段でのぼってみたいと考えている方、こちらは不定期ですが、階段でのぼるイベントを開催していることもあります!高いところが苦手な方には少し難しいかもしれませんが、イベントがある際はホームページ等でお知らせしてますので、その機会をぜひお見逃しなく!
では、ここからエレベーターに乗って約50秒かけてゆっくりと展望デッキへのぼっていきます。
エレベーターの扉が開くとまず目の前に見えるのがときわ公園の中心・常盤湖です。江戸時代前期の元禄年間に灌がい用のため池として整備された人造湖で、南北に約1.8km、東西に約1.3kmの大きさがあり、7つの大きな入り江と多くの小さな入り江を持つ湖の入り組んだ姿がよくわかります。
春には桜やツツジ、秋は紅葉する木々など、ときわ公園の四季折々の姿を味わうことができるのも魅力です。
また、同じく公園内にある遊園地や動物園を眼下に見ることができ、動物園のシロテテナガザルが木を渡っている様子なんかも観察できたりします!
さらに、その先に目を移すと、そこに広がるのが宇部の市街地。
地形や街のようすなど、ここから宇部がどんな街なのかがわかります。
市街地から左の方に目を移すと見えるのが山口宇部空港です。
ここからは空港に離着陸する飛行機のようすを楽しむことができ、飛行機好きな方は必見ですね!
この写真は2018年12月30日にANA(全日本空輸)と映画「STAR WARS/スカイウォーカーの夜明け」がタイアップして生まれた特別塗装機「C-3PO ANA ジェット」が山口宇部空港に来た際に展望デッキから撮影したものです。(※望遠レンズを使って撮影しています)
タイミングが良ければ、こんなレアな飛行機にも出会えるかも!
そして、空港の滑走路の奥に広がるのが周防灘。その先は九州です。
普段はかすんで見えないですが、天気が良かったり、空気が澄んでいるときには海の向こうに大分県の国東半島が見えることがあります!
さらには、鶴見岳や由布岳といった大分県を代表する山々まで望めることも!!
といったように園内だけでなく、宇部のさまざまな景色を楽しむことができる展望台。市街地に近くて、何より気軽に立ち寄れて、こんな眺望が無料で楽しめるのは宇部のなかでもここだけではないでしょうか?
石炭記念館は宇部の炭鉱の歴史を伝える場所ですが、展望台はまさに宇部の今を知ることができる施設です。ぜひ、館内の展示とあわせてこの眺望を堪能してみてください!