炭都・宇部の歴史を今に伝える、日本初の石炭記念館
石炭記念館ブログ
最近のエントリー
- 石炭記念館 見どころ紹介!⑧ 「宇部炭田の発明品[その4]~改良ツルハシ~ 」(06/04)
- 屋外展示場にある「人車」がこのたび修復されました!(05/13)
- この度、市制施行100周年記念式典において当館にゆかりのある方々が市政功労者として表彰されました(11/02)
- 石炭記念館 見どころ紹介!⑦ 「宇部炭田の発明品[その3]~牛蒡木固~ 」(06/20)
- モデル坑道完成50周年!(10/30)
- 石炭記念館 見どころ紹介!⑥ 「宇部炭田の発明品[その2]~蒸枠~ 」(06/12)
- 石炭記念館 見どころ紹介!⑤ 「宇部炭田の発明品[その1]~南蛮車~ 」(05/16)
- 石炭記念館 見どころ紹介!④「木下幸吉さんと炭鉱(ヤマ)の歌」(05/08)
- 石炭記念館 見どころ紹介!③「モデル坑道」(05/01)
- 石炭記念館 見どころ紹介!②「展望台[その2]~ 展望デッキ編 ~」(04/24)
年別一覧
気づけば、もう11月・・・
最後にブログを更新したのが8月。それからあっという間に3ヶ月が過ぎてしまい、もう11月です。皆さま、ご無沙汰しておりまして、すみません。
ときわ公園内では紅葉がちらほら見え始め、石炭記念館前の山桜の葉もだいぶ散ってしまいました。メタセコイアはまだ青い葉を広げていますが、天気予報では暖かい日は今日が最後くらいで、これから寒くなっていくようなので、もうそろそろ色づき始めてくる頃かと思います。
さて、この3ヶ月間、石炭記念館では何も起きてなかったかと言いますと、決してそんなことは無く、日々さまざま出来事や変化がありましたので、溜め込んでいた分、ここで一気にご紹介させていただきたいと思います。
その1、石炭記念館の屋外展示場
屋外展示場では炭鉱で実際に使用されていた大型機械を展示しておりますが、風雨にさらされ、また、案内表示板も文字が見えにくくなってきており、最近、ご覧になられた方から表示が読めないというお話もいただいておりました・・・が、その案内表示板が新しくなりました。
■修繕前
■修繕後
また、あわせて展示物を囲っているポールとチェーンも経年劣化によって壊れてしまっていたものがありましたが、こちらも修繕しました。
肝心の大型機械についてはまだまだ手が付けられていませんが、後世へ残すためにも今後対策を取れていけたらいいなと思います。
■修繕前
■修繕後
その2、企画展開催中
先月から石炭記念館では企画展が始まっています。タイトルは「炭鉱 宇部炭田閉山50年」。今年が宇部炭田の主要な炭鉱であった沖ノ山炭鉱の創業120年と宇部炭田が閉山して50年というダブルで節目を迎えたことから、宇部炭田の歴史を振り返ってもらおうと企画しました。
小さなスペースですが、今でも残っている江戸期の採掘跡である「山炭生(やまたぶ)」のことや、宇部炭田の三大発明、宇部の炭層の特徴を紹介するコーナー、それと宇部で生まれ、幼いときから宇部の炭鉱風景を見て育った市内在住の藤永徹也さんが閉山前後の時期に撮影した沖ノ山炭鉱周辺の写真などを展示しています。またこのほかにも、個人の方が所蔵する貴重な炭鉱関係資料などもあわせてご紹介しています。
来年2018年の1月29日(月)まで開催していますので、ぜひご来館ください。
■展示風景
その3、宇部で初となる「全国石炭産業関連博物館等研修交流会」開催
先月10月20日(金)~23日(月)にかけて、宇部を中心に「全国石炭産業関連博物館等研修交流会」(略して「全炭博研」)が開催されました。この会は全国の石炭産業関連の博物館や研究者、団体などなど、相互の交流や自己研鑽を目的に全国の各産炭地で年1回、開催されているもので、今回、初めて宇部での開催となりました。
期間中、北は北海道から、南は九州にある博物館の学芸員さんや職員さん、石炭産業に関わる研究・教育普及活動に当たられている方、学校の先生や個人で炭鉱を研究されている方などなど全国から多くの方が参加され、宇部市や、お隣の美祢市や山陽小野田市にある炭鉱関連施設などを巡ったり、22日(日)には、ときわ湖水ホールでシンポジウムも行われました。
この研修交流会についてはまた別の機会に改めてご紹介させていただけたらと思っています。
その4、『宇部炭田の歴史 語り部による ~在りし日の風景~ 記録集』復刊
石炭記念館では、炭鉱OBで現在、当館の炭鉱の語り部ボランティアを務めていただいている木下幸吉さんが炭鉱勤務時代に職場の風景や日々の生活を詠んだ短歌を集めた歌集『炭鉱の日々』(1,500円)に加えて、平成25年度に当館で宇部の炭鉱OBや炭鉱研究者をお招きして開催した講演会の記録集『宇部炭田の歴史 語り部による ~在りし日の風景 記録集2』(500円)を販売しておりますが、その前年度(平成24年度)に同じく炭鉱OBや炭鉱研究者をお招きして開催し、まとめた『宇部炭田の歴史 語り部による ~在りし日の風景~ 記録集』(通称、記録集1)はすでに完売していて、今まで取り扱っていませんでした。
しかしこの度、その記録集1が復刊いたしました。こちらは300円で販売しておりますので、お持ちでない方やご興味のある方はぜひこの機会に手にとってみてください。
それと最後になりましたが、今月の11月1日で石炭記念館は開館48年を迎えました。これからもご来館いただく皆さまに親しんでもらえるような館になれるようにがんばっていきたいと思っておりますので、49年目の石炭記念館もどうぞよろしくお願いします!