【見どころ紹介3】作者は、東京スカイツリーのデザイン監修者!
(カテゴリ:彫刻) (投稿日:2017年06月11日)
春のコレクション展「宇部派」、 あっという間に今日が最終日です!
今日はときわ公園はしょうぶまつり!ぜひ湖水ホールにもお立ち寄りくださいませ。
今日の作品は、「MASK-AH」です。
1968年の木彫の作品です。実はこの作品には「MASK- UN」という相方がいます。 相方は山口県立美術館に収蔵されているので、 この二体が一緒に並んだことはまだありません。 でもタイトルにあるとおり、この二つはAH(あ)とUN(うん) で、対となるあの阿吽なのです。阿吽といえば、 神社の狛犬を思い出しますが、この作品は、 奇抜なデザインのアフリカのマスクを思わせるモダンな阿吽の像で すね。いつの日か二つが並んだ姿をみたいものです!
「MASK-UN」の画像はこちらから
制作されたのは島根県出身で、 岩国で学生時代を過ごした澄川喜一さんという彫刻家です。 30代の頃から宇部の野外彫刻展に出品され、 80代となった今も精力的に活動されています。 五重の塔の造形にヒントを得た東京スカイツリーも澄川さんがデザ イン監修されているんですよ。日本の伝統と現代彫刻の出会いが「 MASK-AH」を生み、半世紀の時を超えて、 そこに最新技術がプラスされ、 スカイツリーに繋がったのだと思うと感慨深いですね。