パピルスの花が咲いています
(カテゴリ:植物) (投稿日:2019年06月22日)
アフリカゾーンの入口すぐの所にある、パピルスの花が咲いています。
パピルスとは、カヤツリグサ科の多年生植物で、「パピルス草」とも呼ばれています。
茎の切り口は三角形で、背丈は3m~5m位まで伸び、茎の先端に放射線状に細い竹ひごのようなものが伸びます。
これは「花軸」というもので、この花軸の先端にクリーム色の花が咲きます。
一見、これがお花?というような不思議な花を咲かせています。
パピルスは、古代エジプトで世界で最初に作られた紙の材料としても有名です。
茎の繊維を薄く切り、叩いて水につけて柔らかくしたものを格子状に並べ成型し乾燥させることで、筆記媒体とされていました。
製作にはかなりの人出と時間を要し、すべて手作業で行っていたため、高価だったそうです。
(製造方法が現在の「紙」とは異なるため、「紙状の筆記媒体」と言う方が正確です。)
また、茎の三角形がピラミッドを連想させ、放射線状に広がった花軸は太陽の光線のようでもあることから、エジプトでは神聖な植物とされています。
パピルスのそばには、以前館内で製作したパピルス紙も一緒に展示してあります。
花と共に古代へ思いを寄せてみませんか?
お待ちしております。